Overseas
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お久しぶりですね。お元気ですか。9年なんてそんな言葉じゃ間に合わない時間のはずだけれど、9年ぶりのこのアルバムを聴くと、お変わりないですねと声を掛けたくなるような出来映えである。90年代、クラシカルなロックとオルタナをバランスよく配合した、ポップなメロディ・ラインでスターダムに君臨した彼ら。2008年に再結成後、初のフル・アルバムとなる本作でも、彼らの持ち味は健在だ。キャッチーなメロディと後期THE BEATLESのようなコーラス・ワークがポップな彩を与える。足取り軽く、重すぎないサイケデリック感も彼ららしい。オールド・スクールなロックンロールが持つポップネスを見事に抽出した貫禄のアルバム。久しぶりに、何にも動じないカラッとしたアメリカン・ロックを聴いた気がする。(佐々木 健治)
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Skream! 2024年09月号