Japanese
2019年01月号掲載
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自主レーベルから1年半ぶりとなる2枚目のミニ・アルバムをリリース。メンバー脱退後初のアルバムでもあるが、ドラマーの不在は"各曲別のドラマーをゲストで呼ぶ"という意欲的なチャレンジで埋めている。リリース自体が簡単にできない状況だったかもしれないが、こうして彼らは、"バンドは止まらないのだ"という意志を提示してみせた。楽曲自体はというと、ポップなメロディとトリッキーなバンド・サウンドの融合の精度が高まり、より開けた音がするようになった印象。"赤裸々"というタイトルは、ラストに収録されている「シンガーソングライター」によるところが大きいのだろうか。同曲は、kiila(Vo)がバンド活動に懸ける想いを、いつになくダイレクトな言葉で綴った1曲だ。(蜂須賀 ちなみ)
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vivid undress
愛のゲイン
"愛と色彩"をテーマに作ったミニ・アルバムはリリースに先駆け、3週連続で配信リリースした「夢見る2人」、「R-15」、「そばにいて」も含む全6曲を収録。その「夢見る2人」と「R-15」は四つ打ちのリズムを効果的に使い、従来のファンク由来とは異なるダンス・グルーヴにアプローチした。1曲目の「オリジナルカラー」をはじめ、作品全体を包み込むような浮遊感溢れるサウンドメイキングと共に、新たなバンドの姿を打ち出している。メンバーそれぞれの個性を浮き彫りにした前作からの"引き算のアレンジ"も、さらに磨きが掛けられ、前作以上の聴きどころに。バラードの「そばにいて」、ジャズ歌謡な「Yeah! Yeah! Yeah!」、疾走系のロック・ナンバー「後悔」と楽曲の多彩さでも楽しませる。
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vivid undress
混在ニューウェーブ
完全セルフ・マネジメントによる再出発とその後の精力的な活動がついに今回のメジャー・デビューに実ったとも言えるわけで。紅一点シンガー kiilaが、彼女のもとに集まったそれぞれに活動歴を持つ腕利きたちと2014年に結成した5人組。自ら掲げる"J-POP 突然変異型 ROCK クインテット"は今回、グッとファンクの影響が色濃いものに! kiilaがラップ調の歌を聴かせる「アブラカタブラ」は、ヴィヴィアン流のディスコ・ナンバー。傷ついた魂を抱え、救いを求めながら闘い続けるkiilaが時折逆ギレしながらも、「まるで夜」で安息を見つけるように"おやすみ"と終わるラストは、現代を彷徨うように生きる若者たちをどれだけ勇気づけることだろう。そんなところにも根強い人気の理由がありそうだ。
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vivid undress
赤裸々
自主レーベルから1年半ぶりとなる2枚目のミニ・アルバムをリリース。メンバー脱退後初のアルバムでもあるが、ドラマーの不在は"各曲別のドラマーをゲストで呼ぶ"という意欲的なチャレンジで埋めている。リリース自体が簡単にできない状況だったかもしれないが、こうして彼らは、"バンドは止まらないのだ"という意志を提示してみせた。楽曲自体はというと、ポップなメロディとトリッキーなバンド・サウンドの融合の精度が高まり、より開けた音がするようになった印象。"赤裸々"というタイトルは、ラストに収録されている「シンガーソングライター」によるところが大きいのだろうか。同曲は、kiila(Vo)がバンド活動に懸ける想いを、いつになくダイレクトな言葉で綴った1曲だ。
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vivid undress
ENDLESS
前作『Prevail』ツアー後に自主レーベルを立ち上げることを余儀なくされた、J-POP突然変異型ROCKクインテット vivid undressが新レーベル"MONOLITHIC RECORDINGS"よりリリースする第1作。"ENDLESS"というタイトルには逆境に負けず続けていこうという意味が込められており、Track.1「My Real」は再起の証として鳴らされている。その後はクセの強い曲名の楽曲も多く収録されているが、共通して歌われているのは"自分の心の赴く方へ、自分の手足を動かして向かえ"ということ。複雑怪奇な展開は健在だが、全体的に整理されていて、耳にスッと入ってくるような仕上がりになっているのは、今は何よりもそのメッセージを伝えたいんだという気持ちがバンド側にあったからなのでは。
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vivid undress
Prevail
"説き伏せる"というタイトルがつけられた2ndミニ・アルバムは、"J-POP突然変異型ROCKクインテット"と自称するこのバンドのスタンダードを更新するような作品。歌を中心とした曲作りをすることにより、歌詞の内容がより伝わりやすくなり、サウンドの繊細さや気品が浮き彫りになった。そうして自身の特色を強く打ち出すと同時に、例えばrio(key)が作曲に関わっている「醜いお姫様」(Track.4)など、これまでにないタイプの曲が生まれているのも頼もしい。難しいことをしすぎないという意識が本作の根幹を担っているのは確かだが、もう少し独自のフックがほしいのも正直なところ。それさえ手に入れてしまえば、どこにだって羽ばたける予感がする。