Overseas
2018年09月号掲載
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2年半ぶりの新作であり、通算8枚目となるオリジナル・アルバム。前作に続き、彼らの地元であるリヴァプールのパー・ストリート・スタジオでレコーディングを行い、Rich Turveyとタッグを組み共同プロデュースで制作された。今作はピュアなメロディに立ち返ったということで、ダークな作風から一転、華やかで柔らかいポップ・ソングが揃う。60~70'sロックとサイケ感を昇華したサウンドスケープ、豊かなコーラス・ワークといったバンドの特色であり個性を存分に生かしつつ円熟を感じさせる演奏は、キャリアの成せる業だろう。中でも、シリアスでスケールの大きい「Stormbreaker」から軽やかな「After The Fair」で終盤を迎える流れは、タイトルのとおり、嵐のあとの晴天のような心地よさだ。(沖 さやこ)
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