Japanese
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あなたは無関心に見られている。とでも言っているような、視線が合わない多くの目が描かれたジャケットがなぜか気になって、何度も何度も見てしまったあなたは、この作品を手に取って間違いないだろう。ポップスの視点から見たジャジーでもファンキーでもなく、ジャズやファンクをポップスのフィルターを通して解釈したものでもなく、既存のジャンルを指す用語では割り切れない音楽。とはいえ、それぞれの歴史にあるマナーは突き詰められたうえで、混ざっている。そんな独特のクロスオーバー感覚と、日常に感じる妙な居心地の悪さが綴られた歌詞がシンクロし、"曖昧な何か"が強い力を持つ。人の心はそんなに整っていない。そういう意味では最もリアルなポップの形が、ここにあるのかもしれない。(TAISHI IWAMI)
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Skream! 2024年09月号