DISC REVIEW
Overseas
2015年09月号掲載
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BATTLES
La Di Da Di
実験性の追求とハードコア・パンクの精神というバンドの核となる部分はそのままに、音楽性を深化させてきたBATTLES。彼らによる4年ぶり3作目となるアルバム『La Di Da Di』は前作『Gloss Drop』の延長線上にあることは間違いない。しかし完全なインスト作となり、過剰性から解放され精神的な軽やかさを手に入れたことから、より個々のビートやメロディは強固に。基本的な構造はテクノ的なミニマルな反復。そこに幾何学的なリフが折り重なり、屈強なビートが生むダイナミズムが作用しカタルシスを喚起する。また今作においては、覚醒を予感させるTrack.1から端を発する、地殻変動するようにうごめく巨大なエネルギーも作品を規定する大きな要素だ。Tyondai Braxton脱退以降、残されたメンバーのみで作られた初の作品が、ある種のシンプルさを志向していることも興味深い。
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