DISC REVIEW
Japanese
2014年12月号掲載
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GOOD ON THE REEL
6番線の箱舟
これまでリリースした作品すべてが各店舗で在庫切れを起こし、バンド・シーンの話題をさらってきたGOOD ON THE REEL。何故彼らの音楽はそこまで求められているのか? それは彼らの"声を涸らして伝えたい"という明確な意思がもたらした結果だ。痛みや、切なさ、情熱をすべて昇華して音として表現する千野 隆尋(Vo)の絶唱するかのような歌声にはドキっとするような儚さと生命力を感じる。儚さと生命力なんて正反対のものだが、きっとこれは紙一重なのだ。生きているから死ぬし、寒いから温もりを求める。だから千野の声には抗えない。そんな声で叫ばれたら耳を閉ざせないじゃないか。6枚目のミニ・アルバムとなる今作もきっと、伝わる。意固地になって硬く閉ざした人にも届くのはこの音だ。
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