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DISC REVIEW

Japanese

2014年01月号掲載

コラージュとして切り取られ、残された側

2012年結成、紅一点ヴォーカルを擁する4ピースの、インディーズ・デビュー盤から8ヶ月振りとなる2ndミニ・アルバム。バンド名やアルバム・タイトルなどからも読み取れるように、日本語を重んじた歌詞と情感たっぷりの歌声が作り出す波紋が、切り取られて残された側の想いを廻らすように無限に広がる。そんな切なる叫びの先にあるのは、つらいことも嬉しいことも全てを受け入れる覚悟。もがきつつも光を見据え、自らを貫く姿は実直だ。サカナクション、東京事変、フジファブリックなど、鍵盤楽器を巧みに用いたバンドから影響を受けているのもあってか、バンド・サウンドという枠に囚われない柔軟なアプローチ。8曲全てに自らの音楽が秘める可能性を貪欲に追い求めようとする姿勢を感じる。(沖 さやこ)