DISC REVIEW
Japanese
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Analogfish
失う用意はある?それともほうっておく勇気はあるのかい
2011年、アナログフィッシュのリリース第一弾は、10月10日に行われる、初の日比谷野外音楽堂ワンマン・ライヴへ向けた5曲入りEP。彼らが東京の空に響かせたいのはこういう歌なのか―。驚くほどに全てがシリアスで、現況に対して写実的でさえある。ほぼ全ての曲で"戦争"というワードが登場し、その心は整理しきれていない様子すら見受けられる。その戸惑いを、彼らはラスト・ソング「風の中さ」に託している。僕らの世界の現状を綴り、音楽に想いを託したところで、何も変わらないかもしれない。全ての答えは風の中だ。しかし、だからこそ"風の中に飛び込む"のだと。そう、現実から目を背けることなどもはや出来ないのだ。いつの時代も、答えは風の中。しかし目を背けない。だから彼らはこの歌を、東京の空の下、歌う。
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