Overseas
-
グラミー賞ノミネート・アーティストBettye LaVetteが13曲の名曲を歌いあげる。これって、いわゆるヴォーカル力に定評のあるアーティストが人気ナンバーをカヴァーするっていう、日本にもよくあるヤツでしょ?と思ったあなた。そういった解釈はお門違いです。これは単に名曲を聴き、その余韻に浸るためのアイテムではない。タイトルの通り、各々の中にあるブリティッシュ・ロックの解釈を見直し、再考させるものである。60年代アメリカのリズム&ブルース、ソウル、ブルースのサウンドに影響を受け、それをイギリスで自らのスタイルへと作り変えていったミュージシャン達。Bettyeというソウル・ディーヴァにより、新たに息を吹き込まれた楽曲には、当時彼らが魅了されたブルースやソウルがある。それが“ルーツ・ミュージックへの再考”を喚起させるのだ。(島根 希実)
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号