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Japanese
2021年の「fever」、「東京の夜」、「happyend」の3ヶ月連続配信に続く2ndアルバム。フォーキーでいて都会的な街のざわめきも織り込まれたサウンドも、そこに風のように流れるメロディも、今作ではより洗練され、エヴァーグリーンに磨きがかっている。静かで透明感のあるギター・サウンドに物語を吹き込んでいくのは、井上花月のヴォーカルだ。柔らかく甘みのある声の中に数滴の憂いや毒っぽさが交じって、その歌にアンニュイな陰りを落とすヴォーカル、言葉を漂わせるような発語の心地よさが、現実と音楽との境界をぼやかしてしまう。揺らぐ蝋燭の炎を眺めていると、いつの間にかひとり物思いの時間や静かな記憶に触れるように、マジカルな時間に滑り込んでいく時が味わえる。そばに置いておきたいアルバムだ。
大学のサークル仲間で結成し、EPやシングルをリリースしてきた4人。この1stフル・アルバムは、ひとつの街をテーマに悲喜こもごもの日常を詩的に描いた作品になっている。男女Voで紡ぐポップで切ないメロディを軸としたインディー・ロック的な作品から、今回は立体的に音で景色を描いていくようなサウンドとなった。ネオアコや芳醇な日本のポップ・ミュージックの、系譜やエッセンスを汲みながら、音の隙間にも物語を宿していて歌の奥行きを生んでいる。耳をすませばどこか懐かしい街の風景やざわめきが聞こえ、季節の香りが立ち上ってくる音楽となった。20代の彼らが決して背伸びをすることなく、ここに封じ込めたタイムレスな桃源郷。そこには時折パンキッシュなつむじ風も吹くので、油断ならず、刺激的だ。
静かに着実に心の灯火となる新たなスタンダード曲を2作連続でリリース
ロック・シーンの新星が架空の街を舞台に描く、詩的でフレンドリーな群像劇『farewell your town』が完成
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