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丁寧に綴られてゆく一方で、甘美なだけでなく、時には切れ味のいい鋭さまでをも垣間見せるこの歌声からあなたは何を感じるだろうか。蟻(ex-蟲ふるう夜に/Vo)のソロ・プロジェクトとしてスタートしたキミノオルフェが、"ポエトリー・ポップ"なる独自の世界を確立させてからすでに久しいが、今作で聴ける蟻のポエトリー・リーディングと表情豊かなヴォーカリゼーションが、唯一無比で秀逸なものとなっていることは間違いない。"キミ"の物語を紡ぐ吟遊詩人を意味するアーティスト名が、今ここでアニメ作品とのコラボレーションを果たしながら完成させた、この深いイマジネーションを誘う音。それはまさに普遍性と時代性と共に呼応しながら響いていくアンセム――つまりは祝福の歌なのかもしれない。
2016年2月に活動終了したバンド"蟲ふるう夜に"のヴォーカリスト、蟻によるソロ・プロジェクト"キミノオルフェ"。配信リリースされる1stアルバムは、ディレクターに椎名林檎、RADWIMPSなどの楽曲プロデュースも手掛ける山口一樹ほか、気鋭のトラックメーカーを多数迎え制作された。軽やかで凛とした歌声と透明感のあるサウンドメイキングが特徴的な本作。ここで歌われているのは、誰かが決めた枠組みにとらわれる必要はないということと、自由ゆえに行きたい方向がわからなくなっても、その悩みをも尊重してほしいのだということだ。蟻自身の原体験と重なる曲もあるように、その葛藤はかつての彼女が抱えていたもの。壁を乗り越えてきた人の歌だからこそ、聴き手に寄り添うことができるのだろう。
ドン・キホーテやラウンドワンのような空間でもわかる自分の歌声。BGMにならない、いい意味で浮き立つ歌を作っていきたい
極端な話、照明ひとつあれば、あとは歌とアーティストがいるだけでいいケースもある(東市)
2018.07.15 @恵比寿ザ・ガーデンルーム
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