平均年齢19歳ながらデビュー前からドサ回り的にライヴ経験を積んできた生粋のライヴ・バンドなんだから、そのライヴを収めたライヴ・アルバムを待っていたファンは多いんじゃないか。そんな待望のライヴ・アルバムが"Live In Tokyo"なんだから日本のファンとしてはなおさら嬉しいはず。今年7月16日、2ndアルバム『Little Victories』を引っ提げ、アイルランドの若き4人組が行った一夜限りの渋谷CLUB QUATTRO公演からカバーを除く10曲を収録。いかにも70年代風の図太いサウンドは、スタジオ・アルバムとはまた違う魅力がある。渋谷CLUBQUATTRO公演を含む4曲のライヴ映像を収録したカップリングのDVDとともに彼らのライヴのエネルギーを感じるには持ってこいの来日記念盤だ。
2年前、R&Bの影響が色濃い、いわゆるビート・ロックを演奏していた4人組がここではグルーヴィなロックを奏で始めている。それはメンバーが最近聴き始めたヒップホップの影響に加え、この2年間、さまざまな経験をしながら受けてきたいろいろな刺激を、曲作りや演奏に反映させた結果に他ならない。それがオリジナリティのアピールに繋がった。アイルランドの若き4人組、THE STRYPESによる2作目のアルバム。アルバムからの1stシングル「Get Into It」を始め、ダンサブルになったサウンドは、より多くのリスナーに訴えかけるに違いない。メンバーたちはまだ平均年齢18歳。ここで見せつけた成長を考えると、本当に楽しみなのはここからだ! 思わず、そんなことまで期待させる充実の新作だ。