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Overseas
通算8作目となるGORILLAZのフル・アルバムは、リアルと虚構が錯綜する浮遊感、幸福と哀しみがミックスされたような世界観で、時代が求める甘い救いとビターな代償が音楽で表現されている。時代を先取りしてきたバーチャル・バンドという存在である彼らが描くことによって、それらはより意味深いものになるだろう。フックのあるファンキーなシンセ・ポップも、トロピカルなラテンのビートも、肉感的にならないギリギリのラインでGORILLAZ的な未来感のあるサウンドに仕立てている。今作でももちろん、THUNDERCATやStevie Nicks、TAME IMPALA、BECKなどといった数多くの人気アーティストがゲスト参加し、物語性のあるそれぞれの楽曲に個性際立つ印象を残している。
バーチャル・バンド GORILLAZが2020年初頭にスタートした音と映像のコラボ・プロジェクト、"Song Machine"の"シーズン1"を総括するアルバムがリリースされた。Robert Smith(THE CURE/Vo/Gt)が耽美な歌声を披露するTrack.1を筆頭に、今回が中心人物 Damon Albarn(BLUR)と初コラボのBECKや、ST. VINCENT、そして御大 Elton John(MVではカートゥーン化!)と、豪華ゲストが登場。日本から唯一参加のCHAIがJPEGMAFIAとピースフルなトラックを作り上げる「MLS」も面白い。ゲストの魅力をしっかりと引き出し、いい意味で雑多さを残しつつ1枚のアルバムとしてまとめあげたDamonの手腕はさすがのひと言。
いきなり6年ぶりの新曲「Hallelujah Money」を公開、しかもトランプ政権を批判した内容をトランプ・タワーで撮影するという、GORILLAZらしい一撃でこのニュー・アルバムの幕は開いた。そしてVRを導入し、360度ビューを実現した「Saturnz Barz」と、ヴァーチャル・バンドである彼らの強みを最高に打ち出してシーンに舞い戻った感もある。そしてメディア・アート的な試み以上に、昨今のアブストラクトなヒップホップ・シーンや、あらゆる人種を呑み込んだ未来のゴスペルのような「We Got The Power」の地に足のついた音楽としての強さが素晴らしい。個々のピースを包摂するようなサウンドトラック的な厚みやスケール感で表現していることに狭義のジャンルを超える共振も期待できる。今年のフジロックは伝説になること必至だ。
BLURのフロントマン、Damon Albarnがソロ・アルバムで描き出すBLURともGORILLAZとも違う音楽の風景
無敵のバーチャル・バンド“GORILLAZ”、5年振りの新作が南太平洋の奇妙な浮島“Plastic Beach”から到着!!
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