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Japanese
代表曲のセルフ・カヴァー、海外アーティスト楽曲のカヴァーに加え、新曲も織り交ぜたニュー・アルバム『TRAD』と同時リリースされるACO初のライヴ・アルバム。『LUCK』(2012年)リリース直後のライヴを収録しており、バンド・メンバーは中尾憲太郎、岩谷啓士郎、柏倉隆史、塚本亮という強力な布陣だ。『LUCK』は"2010年代版クラシカル"をテーマに生楽器を用いてシンプルな構造で作られたアルバムで、ライヴという空間ではどの曲も更に映える。ジャジーなピアノの音色と、生花のように美しく繊細で、同時に力強さを放つACOのヴォーカルは心地よさだけでなく緊張感を醸す。より心の近くで鳴らされているような熱を帯びた1音1音は、胸の奥を突き刺し、優しさとぬくもりを与えてくれる。
2010年リリースのミニ・アルバム『devil's hands』が記憶に新しいACO。だが、考えてみれば、2003年発表の『irony』以来、フル・アルバムはなんと9年振り! 今作は全編セルフ・プロデュース。中尾健太郎(Ba)をはじめとするバンド編成で制作されており、"2010年代版クラシカル"をテーマとし、生楽器への強いこだわりが感じられる作品に仕上がった。あくまで主張しすぎない各パートが、曲を美しく彩り、ヴォーカルをより引き立てる。シンプルな楽曲構造ながら、聴き飽きさせない、深くブルージーな味わいを持っているのは、曲の中心に消え入りそうで、どこまでも突き抜けたACOの"うた"があるのに他ならない。彼女のシンガーとしての力量をまざまざと見せつけられる名盤だ。
90年代後半は圧倒的に、個性的な女性ヴォーカリストの存在感が際立っていたように思う。UA・Cocco・椎名林檎・Sugar Soul・BONNIE PINKなど、女性アーティストの活躍が光っていた。そして彼女もその中の1人であることをここに記しておく。ACO 4年半ぶりとなる新作アルバム『devil's hands』では、全て(1曲は共作)自身で作詞・作曲をしている。全体的にポップに仕上がったメロディに、エキセントリックな歌詞が絶妙なバランスで綴られている。また女性が併せ持つ強さや弱さを艶っぽく歌いこなせるのは、生まれ持った才能という以外表現しようがない。シンガーソングライター・ヴォーカリスト・女性として彼女の存在感を改めて実感できるアルバムだ。
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