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Japanese
ここに標本として保存されているのは11人の"女"の物語――黒木渚、初のフル・アルバムにして、ソロ後初の作品は、楽曲それぞれに主人公となる女性/少女が存在する。ジャンヌ・ダルク、死んだことを後悔する地縛霊女、片想いする少女など、それぞれの境遇は別であるが、どの女にも共通しているのは、貪欲に生きようとしていること。黒木の歌声は豊かに、強くしなやかに響き、どこまでも凛とした姿勢を崩さない。それが彼女の、自身を含む女への敬意であり誇りなのだろう。サポートには中尾憲太郎、柏倉隆史、MASEEETAらを迎え、サウンド・プロデュースはアンジェラ・アキやSuperflyで知られる松岡モトキが手掛ける。バンド感だけでは成し得ないサウンドスケープは女という生き物の本質の象徴のようだ。
前作『黒キ渚』が第6回CDショップ大賞2014にノミネート、今夏は全国各地の大型フェスにも出演と、着実に邦楽ロック・シーンにその名を広めている黒木渚の2ndシングル。今回も、ギタリスト・藤井謙二(The Birthday)を始め、豪華アーティストが参加している。「はさみ」は、その2本の刃がお互いの不完全さを補い合う人間の姿のように見えたことから生まれたというバラッドだ。黒木 渚(Vo/Gt)の芯の通った歌唱とリリックは、聴く者の心の闇にすーっと切り込みを入れて、共鳴するように胸に響きわたる。今年、彼女たちは地元・福岡を離れ上京した。その転機を乗り越えたからこそ強く訴えかける曲のようにも思える。ますます熱を帯びた黒木渚を感じられる作品だ。
福岡出身3人組バンドの1stミニ・アルバム。迷いのない真っ直ぐなヴォーカルのアカペラから始まるインパクト十分の強気な作品だ。曲名からも想像できるとおり、歌詞もタブーを恐れない、時に凄惨とも思えるようなフレーズが並ぶ。文字通りグロテスクに感じるリスナーもいるかもしれないが、怯まずに落ち着いて聴いてみれば文学的で、物語を紡いでいるような風情がある。楽曲はジャズのテイストを取り入れたり、どこか昭和以前の日本を感じるフレーズだったり、聴きやすく口ずさみやすいメロディアスな歌謡ロックに仕上がっている。サウンド・プロデューサーにくるりやCoccoなどのプロデュースで知られる根岸孝旨、木村カエラやYUKIなどを手がける會田茂一を迎え、話題性も十分。これからの活躍が期待される。
福岡を拠点に活動するバンド、黒木渚の九州限定リリースの1stシングル。本作は、サウンド・プロデューサーに、根岸孝旨、會田茂一、ゲスト・ミュージシャンに田渕ひさ子(bloodthirsty butchers)、斉藤祐樹(髭)が参加した豪華な1枚となっている。そんな今作のキモは、"あたしの心臓あげる"と歌うとともに、"あなたの心臓ちょうだい"と衝撃のリリックをしなやかに歌い上げる黒木 渚(Vo/Gt)の歌唱。凛とした女性らしさも感じられる歌声は、哀愁漂うバンド・アンサンブルと交錯し、美しくも生々しく響いている。九州地区以外ではライヴ会場で購入が可能。年明け1月には東名阪でツアーが決まっているので、ぜひその機会に生で見るバンドの世界観とともに堪能してほしい。
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