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Conton CandyMUSIC VIDEO
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甘酸っぱい恋模様をスウィートなサウンドとメロディに昇華した「ファジーネーブル」のヴァイラル・ヒットも記憶に新しいConton Candyによる1stフル・アルバム。同曲収録のEP『charm』でも見せた瑞々しさはそのままに、本作は数々の大型フェス出演や、自身初ワンマン等を経て、バンドとして一回りも二回りも成長したことが窺える作品に。初の映画主題歌となった「急行券とリズム」はメイン・キャストを務める日向坂46 四期生のフレッシュさと共鳴したような疾走感あるロック・チューンだし、パンキッシュなファスト・チューン「爪」もいいアクセントで、バンドのパブリック・イメージにとらわれない仕上がり。いい意味でバズの影響を感じさせない名刺代わりの1枚だ。(山田 いつき)
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2nd EP『angel』から約1年2ヶ月ぶりとなるEPは、精力的なライヴ活動で培ったエネルギッシュなサウンドで、現在のバンドの着地点を証明する1枚に。シンプルに歌に寄り添う愛情たっぷりのフレーズ、この3人ならではの見事なコーラス・ワーク、ノイジーなギター、等身大の想いを飾ることなくそのまま描いた歌詞、そのどれもが自信と共に凄まじくレベルアップし、このバンドの確固たる強みとなっている。SNSを中心に話題を呼び、バンドの新境地ともなったシングル「ファジーネーブル」の甘酸っぱさ、初期の楽曲で人気も高い「リップシンク」の不安定さ、先行配信された「baby blue eyes」の儚さとどの曲もギュッと抱きしめたくなってしまうのは、3人のリアルが色鮮やかに輝いているから。愛おしくて仕方がない。(藤坂 綾)
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1st EPから約1年、新たな曲を作りながらライヴ活動をしてきた3ピース・ガールズ・バンド、Conton Candy。この2nd EPでは、ライヴを重ね磨き上げてきたバンド感とともにサウンドスケープや曲の表現力が広がって、映像やドラマが浮かび上がったり、胸がチクチクとするような記憶を蘇らせたりと、ポップでリアルな作品になっている。ノイジーなギターと勢いのあるドラム&ベースで一気に引き込む「執着」は、切ない痛みと同時にどこか甘美な中毒性があるギター・ロックに。また衝動を爆発させるパワーとはひと味違った、引き算や余白のあるサウンドの「エンジェルスモーク」は、新たな挑戦で3人の妙味を聴かせる。背伸びしたり飾りたてたりすることなく、10代の繊細さと大胆さとが炸裂しているのが爽快だ。(吉羽 さおり)