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渡辺 翔、キタニタツヤ、sanaの3人で結成されたバンド sajou no hanaから約半年ぶりとなるニュー・シングルが届いた。迷惑事/厄介事を意味する"ニューサンス"(nuisance)をタイトルに据えた表題曲は"TVアニメ「スパイ教室」2nd season"EDテーマ。渡辺 翔が手掛けた歌詞は、欺瞞に満ちた現代における生きづらさが"見れない消えない汚れた生"、"ご立派に生きられて良かったね 優しさレイズ/幸せの強要今更苦しいだけ"などアイロニックな視点で綴られており、それを情感たっぷりに歌い上げるsanaのヴォーカルに終始圧倒される。曲調が二転三転するスリリングな展開、ダークな世界観を鮮烈に表現するソングライティングが痛快極まりない。(山田 いつき)
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前作から約半年というスパンで到着した新作で、3人はまた新たな扉を開いた。タイトル曲は、TVアニメ"ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇"のエンディング・テーマ。同シリーズとタッグを組んだシングルはこれで3枚目となるが、今回の表題曲はバンドにとって初となるスロー・バラードだ。ピアノやストリングスをフィーチャーした柔らかなサウンドと、儚くて繊細なsanaの歌声がなんとも映える美麗曲に仕上がった。一方「メーテルリンク」は、エモ/ポストロック的な雰囲気のあるバンド・サウンドを力強く押し出したアップテンポ・ナンバー。sajou no hanaの原点的な雰囲気を纏った楽曲を添えることで、バンドが持つ振り幅であり、可能性を改めて提示する快作になっている。(山口 哲生)
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数々のヒット・ソングを手掛ける作曲/作詞家 渡辺 翔。作詞/作曲、ベーシスト、SSWと幅広く活動するキタニタツヤ。実力派ヴォーカリスト sanaを擁するsajou no hanaは、もはやバンドと言うよりクリエイター集団と言ったほうがしっくりくるかもしれない。青嵐とは、初夏に青葉を揺らす強い風のことだが、サウンドの輪郭を押し広げていく清涼で爽やかなギター・フレーズはまさに吹き抜ける青嵐そのもの。そしてc/wも含め、トラック内での各楽器の音の配置を大胆に振り分けたミックスが、立体的で臨場感のある音像を作り出し、目を閉じれば聴き手を取り囲んで音が鳴っているような感覚を生み出している。分析的な聴き方を好むリスナーならば、試しにイヤホンを片耳外してみるのも一興だ。(岡部 瑞希)