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Crispy Camera Club (35)
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"ロマンチック・ユース"を謳ってきたCrispy Camera Clubが、夢見た"未来の途中"で、ステップアップを印象づけるアルバムをリリース。90s UKロック香るサウンド、懐かしさとキャッチーさが魅力のギター・ポップが"CCCらしさ"として確立され、その"らしさ"を軸に表現の幅を広げた7曲が収録された。メロディの良さが際立つミドル曲や、新境地のブルージーなジャングル・ビートはレトロなムードを漂わせ、円熟味溢れるギターが加わった亀本寛貴(GLIM SPANKY)とのコラボ曲ではより哀愁を増したサウンドに。そしてポップ・チューン「待ち合わせは月の下で」を軽やかに放ち、サイケデリック・ロックな「caramel」でブラス、鍵盤を加え華やかに締めくくった。ここからさらに広がっていくCCCの未来が楽しみだ。(中尾 佳奈)
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シングル『Apartment Dreams』を挟み、ミニ・アルバムとしては前作『ROMA』から約2年半ぶりとなる7曲入り。ギターの稲本裕太が脱退し、3ピース編成に戻った彼女たちのニュー・モードを感じる1枚になった。先行配信された「季節のはじまり」や、「Orange」など、90年代UKシーンへの憧れをストレートに反映させたアプローチによって、バンドが本来的に持っていたメロディの良さがこれまで以上に冴え渡る。外部のプロデューサーとしてカジヒデキを迎えた「rock'n'roll wind」では、スピッツのサポートで知られるクジヒロコをキーボードに起用。渋谷系ポップスとCCCが融合する新しい感覚のナンバーになった。季節外れの扇風機をデザインしたジャケットにも遊び心を感じる。(秦 理絵)
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初の全国流通盤となった前作『SWAG』から約10ヶ月ぶりとなるミニ・アルバム。新ギタリストに稲本裕太を迎えた新体制で完成させた今作は、バンドのトレードマークである90年代のインディー・ギター・ポップの雰囲気を大切にしながらも、コーラス・ワークが磨き上げられ、シンセサイザーの導入など、新たな要素も取り入れた進化作になった。海をテーマにした清涼感溢れるリード曲「ネイビー・ショア」にはじまり、ミサト(Vo/Gt)と稲本による男女二声のハーモニーが軽やかに駆け抜ける「BIG EASY」、開放感のあるバンド・サウンドに乗せて遥か未来へと続く旅路を描いた「ティンセルタウン (ROMA mix)」まで全6曲。目的や意味なんてなくとも、今歩く旅路に彩りを与えるロマンチックな1枚。(秦 理絵)
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90年代UKロックの影響を受けた男女混成3人組バンド、Crispy Camera Club初の全国流通盤ミニ・アルバム。THE SUNDAYSやTHE CARDIGANSといったアンニュイな女性ヴォーカル特有の"ロックの匂い"を漂わせたヴォーカル、ミサトを始め、邦楽ロック好きのりんすけ(Dr)、古い時代のロックンロールを愛する中根トモヒロ(Ba)という絶妙な組み合わせの3ピースが作り上げる楽曲は、柔らかなハーモニーが彩る懐かしくもエッジの効いた新世代ギター・ロックだ。"1957 奇跡の始まりを知りたいな"と、ロックンロールの起源に想いを馳せるTrack.2「雨があがったら」など、余計なことを言いすぎない引き算の美学で完成させる日本歌詞には、心の内側で静かに燃える熱い衝動が込められている。(秦 理絵)