Japanese
2023年04月号掲載
-
"ロマンチック・ユース"を謳ってきたCrispy Camera Clubが、夢見た"未来の途中"で、ステップアップを印象づけるアルバムをリリース。90s UKロック香るサウンド、懐かしさとキャッチーさが魅力のギター・ポップが"CCCらしさ"として確立され、その"らしさ"を軸に表現の幅を広げた7曲が収録された。メロディの良さが際立つミドル曲や、新境地のブルージーなジャングル・ビートはレトロなムードを漂わせ、円熟味溢れるギターが加わった亀本寛貴(GLIM SPANKY)とのコラボ曲ではより哀愁を増したサウンドに。そしてポップ・チューン「待ち合わせは月の下で」を軽やかに放ち、サイケデリック・ロックな「caramel」でブラス、鍵盤を加え華やかに締めくくった。ここからさらに広がっていくCCCの未来が楽しみだ。(中尾 佳奈)