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メジャーでの経験や自主レーベルの立ち上げなど、スキルをアップデートしたうえでのセルフ・プロデュース作品となった9thアルバム。スケール感のあるタイトル・チューン「その幕が上がる時」で聴けるまっすぐ遠くへ放たれる松木智恵子(Vo/Gt)の歌の強さ、透明且つ重みのあるイントロから90年代UKや広汎なギター・ロックの旨味が詰まった「雨の日の衝動」、一転してポップなイメージの「キューピッド」、マンチェスター/レイヴを想起させる16ビートが新鮮なラストの「夢十夜」など、多彩な楽曲が収録されている。また、ドラマ"偽装不倫"の原作者でもある漫画家 東村アキコらのポッドキャストのために書き下ろした先行シングル「人生計画」も、アルバムの中でいいフックになっている印象だ。(石角 友香)
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音楽専門クラウドファンディング・サイト"muevo"にて目標150万円に対して176パーセントという高い達成率でファンディングを成功させて制作された8枚目のアルバムは、その期待に応えて見事な作品となった。冒頭を飾る「精霊の宴」から「朝」のイントロへと続くあたり、シンバルの音ひとつの響きからそのクオリティの高さを如実に感じることができるが、もちろん単に"音が良い"というだけではなく、くっきりとした輪郭を持ったひとつひとつの楽曲のメロディと空気感を活かした楽器の絶妙なアレンジ、アルバム・トータルの世界観が楽しめる。マイナーでドラマチックな曲が多く、どちらかといえば暗めの音像の中で異色にも聴こえる王道ポップ・ソング「グローイングローイン」のキャッチーさは一度聴いたら耳から離れない。(岡本 貴之)
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自主レーベル"miracle oasis music"を立ち上げたピロカルピンの、約2年ぶりのリリースとなる2ndフル・アルバム。前作に続き熟練のエンジニアたちと手を組み、妥協のない音作りを実現させた作品になった。オルタナやシューゲイザー的なサウンド・メイクと松木 千恵子の透明感のある歌声による幻想的なピロカルピンの普遍性はそのままに、これまで自ら作っていた様々な細やかな制約を解いたことで、表現すべてにおいて以前より広がりを見せている。アルバム・タイトルの"経験によって得られた人生哲学"という意味が持つように、それがあったうえでの心機一転感がとてもフレッシュだ。初回生産分にはハイレゾ音源のDLカードを封入。ピロカルピンの確固たるポリシーが隅々にまで通った意欲作である。(沖 さやこ)
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2012年5月にメジャー・デビューをし、精力的なリリースとライヴ活動を行っていたピロカルピン。バンドも今年結成10周年を迎える彼女たちが、キャリア史上初のフル・アルバムを完成させた。"明暗"をテーマに制作された同アルバムは、長編小説のようなボリュームだ。それは今までピロカルピンが積み上げてきたものの結晶体でもあるし、メジャー・デビュー以降の環境の変化が導き出した成長でもある。より結束が強まったバンドのアンサンブルは明瞭に響き、松木智恵子の透明感のある歌声がひとつひとつ刻む言葉は、零れ落ちるたびに新しい世界が生み出されるよう。最初から最後まで聴いた後に、なんだか心が軽くなり、新しい未来に向けて踏み出せる――そんな清々しさとエネルギーが溢る作品だ。(沖 さやこ)
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昨年メジャー・デビューを果たし、2枚のフル・アルバムをリリースと精力的に活動するバンド、ピロカルピンが1stシングルをリリース。タイトル・チューンの「ロックスターと魔法のランプ」をはじめ、収録された3曲はキャッチーかつノスタルジックに磨きがかかり、耽美的かつ幻想的なサウンドスケープを描いて唯一無二の音の世界へ誘ってくれる。イノセントなムードたっぷりのバラード「モノクロ」、ロマンチックなポップ・チューン「シャルル・ゴッホの星降る夜」、3曲で1作なのだと感じられるピロカルピンの魅力が封じ込められた愛すべき1枚だ。作品とリンクする可愛らしいジャケットにも注目いただきたい。(大島 あゆみ)