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Japanese
"Struggle-Head,Emergence"という造語を略したS.H.Eの5枚目となるアルバムは、ピーターパン・シンドロームをこじらせた、様々な感情に振り回されもがく、まさに"Struggle"な内容だ。紅一点ヴォーカル YUCCI(Vo/Gt)のエモーショナルな歌声はさらにパワフルさを増していて、また中性的なムードも増している。失う痛みや、相手を過剰に慮ってしまうがゆえの痛みや心の歪み、吐き出せないまま鬱積していく言葉や気持ちを、歌に乗せ音に託して激しく放たれた曲が並ぶ。疾走感のあるロックから、パンキッシュな曲、じっくりと静かに弾き語るようにして自分と向き合って問いかける曲、と様々なタッチのサウンドで表現している。昨年秋に、4thアルバム『ScHrödingEr』をリリースしてツアーを重ね、そこで培ってきたバンド感も活かされた。
2006年に結成し、今年新たにリード・ギターが加入してトリプル・ギターの5人編成となったS.H.E。女性ヴォーカルYUCCI(Vo/Gt)のパワーのある歌声を活かし、歌を真ん中に据えつつ、バンド・アンサンブルでストーリーを紡ぎあげていくバンド。女性的な高音を駆使していくというよりは、ふくよかなヴォーカルで、包容力のある歌声だ。その歌声と、繊細さとスケール感を持ち合わせたバンド・サウンドが似合っている。アルバムではアグレッシヴな攻めのロックやパンキッシュな曲が多いけれど、しっとりとしたミディアム・テンポのバラード曲もアッパーな曲と遜色なく、重厚でエモーショナルに聴かせているのも、このアンサンブルと歌声があってのものだろう。ままならない思いや絡まった心の様を音と歌とで映し出しているが、その着地はあたたかだ。
もっと攻めたい、攻められる自分でありたいと思った
トリプル・ギターの激情と美学、S.H.Eが描く人間ドラマ
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