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Japanese
昨年夏に全国デビューしたTRY TRY NIICHEが初のフル・アルバムをリリース。これまで出してこなかった歌謡テイストの曲「溺れるなら青」(Track.2)をリード曲に選んでいることが象徴的だが、全体的にサウンド面における挑戦が目立つ。しかし彼らがもともと"新しいピアノ・ロック"で勝ち上がることを目的として結成されたバンドであることを考えれば、今回のような冒険作を作り上げたこと自体が核心的なのだ。そうして悩みあがきながらも挑み続け、進化を遂げていくこのバンドの姿は多くの人の内側に勇気を灯してくれることだろうし、"自分は自分、あなたはあなた"という前提を歌い続けてきたこのバンドなら、そのこともしっかり自覚できているはずだ。会心の1作!
キャッチーなメロディや引き出しの数の多さだってもちろん彼らの長所だが、きっとそれだけではない。音楽だけではすべてを変えられないと自覚し、自身の弱さも他者の弱さも理解できる誠実さこそがこのバンドの本質なのでは――ということを自ら証明してみせるような初の全国流通盤。心の内側と向き合い続けながら鳴らされた音楽にはきっと魔法が宿るはずだし、それに救われる人も少なくないはずだと私は思う。活動開始後、間もなくオーディションでグランプリを獲得、という傍から見たらシンデレラ・ストーリーのような来歴に辟易する人もいるかもしれないが、とにかくまずは聴いてみてほしい。闘うことも守ることも音楽の中で果たすと決めた意志の重さは、全6曲の音と言葉に滲み出ている。
シーンの新しい基準="NEWTRAL"を掲げた初のフル・アルバム完成
これが、僕が本当に言いたいことの塊なんだと思っています
2023.05.21 @下北沢9会場
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