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Japanese
大きな聴きどころはふたつ。まずひとつ目は、"観客と一緒に楽しんでもらいたい"と作り始めた、言葉遊びを交えたユーモラスな歌詞だ。もはや彼らのスタンダードと言ってもいいその歌詞は、ユーモアという観点からの完成度の高さのみならず、そこに込めたメッセージにもしっかりと耳を傾けたい。そしてふたつ目は、ダンサブルなビートも使いながら、さらにポップになった楽曲と骨太な演奏。歌詞を際立たせるためのプログレッシヴな演奏からは、実力派のロック・バンドという彼らのもうひとつの顔が浮かび上がる。Track.9「こっそり冒険島」は、彼らのルーツを思わせる爽やか且つエモいギター・ロック・ナンバーで、後半のあっと驚く展開にも思わずニヤリ。彼らは決して遊び心を忘れないのだ。
愛知県豊橋市出身の4人組、ISAACが作り上げた1stミニ・アルバム。前身バンド時代はJIMMY EAT WORLDを目指していただけあって、演奏はなかなかアグレッシヴ。しかし、日本語で歌う曲そのものは昨今のロックやJ-POPに通じるキャッチーな魅力がある。童謡"うさぎとかめ"を歌いこんだTrack.1「動揺を童謡で学ぶ唄~うさぎとかめ編~」、ライヴでは振付けもあるというTrack.2「スーパーナチュラルスーサイド」、ディスコ・ナンバーのTrack.6「音楽が終わった夜に」など、リスナーに楽しんでもらうために作った曲におけるアプローチはある意味、過激。しかし、これはまだ序の口。新たな一歩を踏み出したバンドは誰も予想していなかった(?)ポップ・ソング作りのセンスを今後さらに開花させそうだ。
前作から2年――ユニークさが際立つISAAC待望のフル・アルバム完成
改名を機に新たなスタートラインに立った4人組、ISAACの挑戦
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