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CICADA (17)
UKO (2)
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2016年1月から、多彩なゲストを迎えての4ヶ月連続2マン・ライヴを行なっており、5月には初のワンマン・ライヴを渋谷CLUB QUATTROで開催する、4ピース・バンドCICADA。その初ワンマンを前にリリースするのが、今回のEP。ヒップホップやR&B、エレクトロニカなど、クラブ・ミュージックのグルーヴをふんだんに取り入れたバンド・サウンドを、紅一点の城戸あき子によるアンニュイなヴォーカルで都会的でセクシャルな眩さやポップさで包み込んだCICADAサウンドだが、今回はよりエッジーに攻めている。四つ打ちを回避し、細やかでトリッキーなジュークのビートを取り入れたり、これまでよりも大胆にヒップホップを前面に出して仕掛けたり、そんな新鮮で尖った音の鋭さを失わないまま、ポップに落とし込んでもいる。全5曲、試みのある姿勢を提示したEPだ。(吉羽 さおり)
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ヴォーカル、城戸あき子によるキュートでいてセンシュアルな歌声が、洒落たトラックをさらに都会的に彩るCICADA。今年2月に1stフル・アルバム『BED ROOM』をリリースし、ポップ/ロック・イベントからクラブ・イベントまでボーダレスなライヴを行なっている5人が、ニュー・シングル(7inch)を完成。バンド編成でいて、ブレイクビーツからレイドバックしたダンス・ビート、心地よく跳ねたビートを駆使し、構築的なサウンドを生み出しているが、今作もまたモダンで香り高いR&Bサウンドと甘いヴォーカルの映える3曲を揃えた。まだ若手バンドながら、このバランスの妙はなんなのか?というセンスが冴える。「stand alone」の攻撃的なドラムンベースもさることながら、音を詰め込みすぎず、ほどよい余白のある空間的なサウンドの「back to」も逸品!(吉羽 さおり)
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ディスコ・サウンドやファンク、R&B、ニュー・ミュージックなどのグルーヴを飲み込んで、しなやかな歌で心地よく吐きだしていくソロ・シンガー、UKO。初のアルバムは、タイトルにあるように、土曜日というワクワクする昂揚感と、仲間との賑やかなとき、いつまでも浸っていたいチルアウト感やひとりの時間など、ささやかな日々の中の贅沢さを彩ってくれる音楽が揃った。楽曲制作に数々のトラックメイカーを迎え、太陽の下から現れるネオンサインから、朝焼けのときまでフィットする幅広い曲調となっている。その多彩なトラックをトータル・ディレクターであり、シティ・ポップ・ファンから高い評価を受けるクニモンド瀧口(流線型)が鮮やかな手法で洗練させていき、絶妙なポップのさじ加減と、UKOの媚びない艶っぽさとが溶け合った、洒落た1枚となった。(吉羽 さおり)