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arko lemmingのインタビューでベースの有島コレスケは、このアルバムになかなか着手できなかった苛立ちを語っているが、前作『Early Morning』から1年半ぶり。それぐらい録って出したい空気がバンドにあったということなのだろう。ジャンル名になる前の"オルタナティヴ"ロックを平熱と諦観と焦燥の間で鳴らすようなtoldのロックはかけがえがない。今回は山梨にあるというピラミッド型のスタジオでの臨場感溢れるサウンドそのものがアルバムのカラーになった印象だ。ギター・サウンドの洪水が押し寄せる、その名も「Early Morning Ⅱ」、重いが乾いた音像が彼ららしい「Target」、コード展開によってセンチメントとドライさという感情の揺れを誘発する「Distress of Casual boy」など答えのない日常を鮮やかに映す全10曲。(石角 友香)
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3年前、彼らの「POOL」という曲のMVを見る機会があった。明でもなく暗でもない、エモーショナルなのにどこか淡々としている音と、素朴なメロディに乗る凛とした日本語の佇まいが妙に耳に残り続けた。前身バンドからメンバー・チェンジをせず10年間活動している彼らが、1stフル・アルバムをリリース。2012年のシングル『FLAG』、『TAG』の流れを汲み進化した、ひとつの集大成とも言える作品だ。前半はオルタナティヴでエモなサウンドを短尺で畳みかけ、豊満なメロディも華やぐ。中盤から音像はディープに。思考をも奪う抒情性、憂い、無邪気さ、切実さ――多彩な表情を全て清廉な激情で描いてゆく。その景色のなんと眩しいことか。強く結びついた4人の鋭利な意思の成せる業だ。(沖 さやこ)