DISC REVIEW
Japanese
2014年07月号掲載
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told
Early Morning
3年前、彼らの「POOL」という曲のMVを見る機会があった。明でもなく暗でもない、エモーショナルなのにどこか淡々としている音と、素朴なメロディに乗る凛とした日本語の佇まいが妙に耳に残り続けた。前身バンドからメンバー・チェンジをせず10年間活動している彼らが、1stフル・アルバムをリリース。2012年のシングル『FLAG』、『TAG』の流れを汲み進化した、ひとつの集大成とも言える作品だ。前半はオルタナティヴでエモなサウンドを短尺で畳みかけ、豊満なメロディも華やぐ。中盤から音像はディープに。思考をも奪う抒情性、憂い、無邪気さ、切実さ――多彩な表情を全て清廉な激情で描いてゆく。その景色のなんと眩しいことか。強く結びついた4人の鋭利な意思の成せる業だ。
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