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Japanese
10周年記念のベスト盤をひとつの大きな節目に、オリジナルとしては久々となる7枚目のアルバム。今作はMASHが年齢を重ねるなかで、輝かしかった少年時代にフォーカスした自伝的作風に仕上がっている。それは"昔は良かった"という懐古趣味ではなく、現在の自分と照らし合わせて、年齢に関係なく"青春はずっと謳歌できるんだ"と力強く宣言しているよう。内側から沸々と滲み出た生命力を感じさせる楽曲も最高だ。MASHの透き通った歌声を軸にラップ調のニュアンスを取り入れた曲調もあり、自由度の高いヴォーカルは彼ならではの魅力だろう。音楽的にはピアノ、アコギ、ホーンなどを導入し、バンド編成でフォーキー且つ壮大な曲世界を描き上げている。芯の強さと人肌の優しさに満ちたサウンドはどこまでもあたたかい。
デビュー10周年を記念してリリースされる初のベスト・アルバム。ベスト盤と言えば過去にリリースした順番で収録するのがセオリーなのかもしれない。それはそれで素敵な1枚になると思うが、MASHのベストはひと味違う。これまでリリースした6枚のアルバムからチョイスした楽曲と最新曲を"新しい星座"を作るかのように並べて組み合わせる。そうすることで不思議と昔の曲が新曲かのように楽しめるベスト・アルバムに。さらにMASHの初期衝動を感じられるTrack.3「21世紀少年」から最新曲となるTrack.10「Lovers」の音楽性の変貌にも驚かされるが、何よりもブレずにあるのはシンプルに愛を叫び続けていること。きっと、光り輝く星のように、今と昔を繋ぐ歌に見惚れてしまうはず。
恥をちゃんと歌にすることで、聴いた人の心も裸になってくれるかなと
なんだかんだ10年の間に、ひっついたり離れたりしてくれたファンの方が、"あの曲入ってる""この曲入ってる"って喜んでくれるベスト盤になったらなって思います
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