ダンス・ミュージックが多くの人に聴かれるようになる一方で、その定義が曖昧になってしまった現在のシーンに対するMOP of HEADからの回答と言えるミニ・アルバム。バンドの復活を印象づけた2015年の『Vitalize』の延長上にある躍動感に溢れた作品ではあるけれど、彼らが考えるダンス・ミュージックを提示するため、生楽器を一切使っていないテクノ・ナンバーのTrack.5「Acid Pilot」を始め、"人力"、"インスト・バンド"というもともとのバンド・コンセプトにこだわらない多彩な全6曲が揃い、さらに広がったバンドの可能性を印象づける作品に。それでも失われないメロディ・オリエンテッドな魅力は、やはり一番の聴きどころだ。UCARY & THE VALENTINE、向井太一をゲストに迎えたヴォーカル・ナンバーも2曲収録。
ヴォーカル・レスを感じさせない圧倒的なサウンドで今注目のロック・バンドMop of Headが、約2年振りとなる2ndフル・アルバムをリリース。どこか物悲しくメロディアスなTrack1.「Land」で幕を開けたかと思いきや、Track2.「Japanese Boring」から彼らお得意のアッパーなダンス・チューンが始まり、スピードを増していく。まるで真夜中の都会のクラブに迷い込んだような興奮が体を駆けめぐる。そしてこのバンドの実力はこれだけではない。クラブ・ミュージック、エレクトロに、ジャズ、ポップ、ロック……バラエティに富んだ彼らのセンスが続々と展開され、聴き手を惹き込んでいく。ジャンルの枠を飛び越えた1枚、そのめまぐるしさの中に快感を覚えること間違いなしだ。