変な例えかもしれないけど、もしNIRVANAの面影を求め、FOO FIGHTERSを聴いているリスナーがいるなら、このバンドを聴くことをオススメしたい。すでに3度の来日を実現させているイギリスはリーズ出身のトリオ。ROYALBLOODを手掛けたTom Dalgetyプロデュースのもと、完成させたこの3rdアルバムでは、そんな魅力がさらに感じられるようになってきた。60年代を連想させるポップ・センスがその他のグランジ・リヴァイヴァルのバンドと彼らの大きな違いだが、ヘヴィな演奏とキャッチーなアピールがひとつになったTrack.7「Might As Well」は、そんな魅力がひとつ頂点を究めたことを印象づける本作のハイライト。もちろんMOTÖRHEADばりの暴走で畳み掛ける終盤の流れも聴き逃せない。