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HaKURelated NEWS
HaKU (90)
- 2016.08.04
- HaKUの特集公開。解散を目前にバンドの9年間の歴史を時系列で辿る、新曲2曲を含む全17曲入りのベスト・アルバムを8/10リリース。8/9より東名阪ラスト・ワンマン・ツアーも開催
- 2016.06.09
- HaKU、解散を発表。ラスト・ベスト・アルバム『HaKU』を8/10にリリース
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Related DISC REVIEW
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解散を表明したHaKUのラスト作となるベスト・アルバム。インディーズ・デビュー作『WHITE LIGHT』収録の「光」から、昨年TVドラマ"監獄学園 -プリズンスクール-"オープニング・テーマに起用された「衝動」までの彼らの代表曲に、新曲2曲を加えた全17曲を収録している。メランコリックな空気とダンス・ビートが交錯する初期曲から、オープン・マインドなアプローチへと移行し、音楽的挑戦をしていく様は、バンドの刻んだ9年間の走馬灯のよう。ラストを締めくくる新曲「ファンタスティックミラーボール」はバンドのハッピー・エンドを飾るに相応しい、肩肘張らない軽やかな音像が印象的な、まさに名の如しの楽曲だ。囁くように歌われる"光は届くよ"という言葉に満ちた愛情が琴線に触れる。(沖 さやこ)
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人気コミックを実写化したドラマ"監獄学園-プリズンスクール-"の書き下ろしオープニング・テーマを表題に掲げたシングル。Track.1のようにロックとポップとダンスが三位一体となったサウンドはバンドの十八番だが、音の隅々に"衝動"の要素を感じるものが多い。特に太い音色を聴かせるドラムはこの曲のキーで、人間的なダイナミズムが心地よいグルーヴを生んでいる。ギター・リフを筆頭に上モノの味つけも細部まで華やかでファンタジックだ。ウェットな辻村有記の歌声と透明感のある三好春奈の歌声が織りなす交錯やコントラストは、男女間の駆け引きや温度差、本能性を如実に表す。4人それぞれが鍛え上げてきた武器とバンドの特性をフルに使った楽曲。アウトロのパワフルな疾走もドラマティックだ。(沖 さやこ)
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前作『シンバイオシス』はHaKUが以前から貫いていたポリシーの極限と、"共に生きる"ことをテーマに掲げるというバンドの心境の変化が同居した作品となった。そして彼らはそこで見つけた"聴き手がいてこその音楽"を突き詰めるためにより自由な表現を求め、自らに課していた制約をすべて振りほどいた。ベーシストの三好春奈が初めてリード曲のメイン・ヴォーカルを務め、Track.3にグッドモーニングアメリカの渡邊幸一をゲスト・ギタリストに招き、適材適所でシンセを用い、過去曲のリミックスをトラックメイカー/DJのbanvoxに依頼するなど、より自分たちの音楽の可能性を広げている。結果、歌やメロディの強さもプレイヤーの個性も際立った。非常に表情豊かでエモーショナルな、HaKUの攻めの姿勢を存分に味わえる。(沖 さやこ)
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1年以上の歳月をかけて向かい合った"シンバイオシス"="共生"というテーマを掲げた2ndフル・アルバムは、既発曲5曲を含む全14曲という大ボリューム。だがまったく飽きさせることなく、ドラマティックに情景を変化させていくのは1曲1曲のサウンドのポテンシャルの高さの賜物だろう。より鋭く洗練された音色はクリアに、肉体的に迫りくる。そのサウンドはフロントマン辻村有記の"人に伝えたい"という想いが導いたものだ。シンガロングできるパートや、聴き手に向けて語り掛けるような詞、女性視点で描かれたものなど遊び心もふんだんで、これまでのHaKUの作品のなかでもかなり歌の力を強く感じる楽曲が揃っている。純粋な想いと知的好奇心が作り上げた、スケール感のある慈愛に満ちたロック・アルバム。(沖 さやこ)
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4月リリース予定の2ndフル・アルバムからの先行シングルを配信限定でリリース。この曲は昨年6月に開催された『wonderland』のリリース・ツアーで初めて新曲として公開された曲で、そのときから観客を引っ張っていくポジティヴなパワーに溢れていたのが印象的だった。フロントマンの辻村有記はこの曲のことを"右端に振れた曲"と語った。核の部分ではない、振り切った状態だからこそ見せられる昂ぶりが、この曲には存在する。1日の流れを表現したドラマティックな展開に、一聴して耳に残るツイン・ギターのリフ。そして人を交わり、真っ直ぐ見つめたことで芽生えた素直な想いが詰まった歌――そんなあたたかい気持ちが聴き手に寄り添う。HaKUならではの応援ソングに仕上がった。(沖 さやこ)
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iTunes限定でリリースされたデジタル・シングル。表題曲のほか、海外デビュー盤のボーナス・トラックとして収録されたTrack.2と2013年6月に渋谷CLUB QUATTROのライヴ音源6曲の計8曲を収録している。表題曲は"白に染まれ"と歌われている通り、バンド名が持つ"白"がモチーフになっている。その白を"自由"として捉え、彼らが辿り着いたのが"共生"というテーマ。肉感のあるダンス・ビートと、ハード・ロックさながらに鮮やかなギター・リフが堂々と響く。透き通るヴォーカルとコーラス・ワークもふとした瞬間に感情的な側面が牙を剥くなど、遊び心も抜群。フロントマンの辻村有記が"これからの原点となる曲"と語るように、聴き手の心と体に訴えかけるライヴ感のある楽曲だ。(沖 さやこ)
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疾走感の高いビートにのって、景色が目まぐるしく変化をしていく。その加速する風を体感するTrack.1「ショウガイレンサ」。Vo/Gt辻村のハイトーンは性急さと、輝きを増しながら、聴き手をぐっと掴んで、彼らの描く世界に連れ立って行く。デビュー・アルバムから8カ月を経て、4人のサウンドはタフになった。豪快と言ってもいい勢いで、ポップな旋風を生みだし、或いはスリリングなドライヴをしながら、ワンダーランドへと突入していく感覚だ。ダンサブルなビート、グルーヴは軸となっているけれど、サウンドスケープは広い。ミニ・アルバムというサイズだからこそできるような、振れ幅の広さと試みのある曲が揃っているけれど、なにより伝わってくるのは作り手の高揚感。そのテンションがワクワクする色やエネルギーを生んでいる作品だ。(吉羽 さおり)
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大阪を中心に活動する4人組ロック・バンドのメジャー・デビュー・アルバム。ザ・ビートモーターズやTHE UNIQUE STARとのスプリット・ツアー等で既にご存じの方も多いと思うが、その特徴はシンセやコンピュータを使わないエレクトロ・サウンドだ。そのメインとなるのは、やはり多彩な音色で浮遊するギターだろう。ギターだけでここまでできるのかと思わず舌を巻く。そして跳ねるドラムがダンサブルに楽曲をまとめ、ハイ・トーンのヴォーカルは楽曲をリードするというより楽器の1つとしてサウンドに溶け込んでいる。新人というには違和感を覚えるクオリティ、デビュー前からマレーシアのJ-ROCKイベントに出演する等、話題性も十分! ロック・リスナーを語るのであれば、チェック必須のニュー・フェイスである。(石井 理紗子)
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