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the chef cooks me (54)
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シモリョー(下村 亮介)は悲しいとか切ないとかで語りきれないモヤモヤした感情に名前をつけるのが恐ろしく上手い。前作『回転体』であれば「適当な闇」のように。作詞家として星野源や後藤正文と並び称されていいぐらい、彼は"音楽の言葉"を持っている。さて、今回は光の三原色(RGB)と、その交わる世界をコンセプトにしたという。冒頭、意表を突かれるぐらい疾走するコード・カッティングで幕を上げる「PAINT IT BLUE」には、ティーザー映像でも見られるが、昨年のライヴで350人のオーディエンスによるコーラス(みたいなもの?)を公開収録して、孤独なあなたと私たちが分かり難く関わっている心象を謳いあげる。青臭さと洗練を兼ね備えたインディー感と"にほんのうた"の絶妙な邂逅。今、あらゆる人に聴いて欲しい1枚。(石角 友香)
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the chef cooks meにとって、いやポップ・ミュージックにとっての名作が誕生した。『回転体』とはちょっとシュールなタイトルだが、作品を聴きすすめていくうちに、ここには日々や人生の機微、人とのつながりや小さなきっかけを辿ってマジカルな出会いをするような、ライフやライヴのずっしりとした重みや、魔法の種が詰まっているのがわかる。ホーンやコーラスで彩られたオーガニックで、高いパッションでのアンサンブルは、チアフルでいてかつじんわりと体に沁み込む柔らかさがある。そのあとに、メロディや言葉が静かに優しく流れ込んで、哀しみだったり、喜びだったりの琴線に触れ、さまざまなざわめきを起こす。入口と出口とでちがった体験をして、その道すがらたくさんのことを考えられる心地好い余白を持った音楽。変化を受け入れながら、バンドとして滋味を増した、ほんとうの成長作だ。 (吉羽 さおり)
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都内のライブハウス、いや今やフェスでも引っ張りだこのTHE CHEF COOKS MEから新しいミニ・アルバムが届けられた。まず、人を食ったようなバンド名に惹かれてしまった。そして、良い具合に力の抜けたヴォーカルとポップなメロディ、踊るポイントをグッと押さえたグルーヴもバッチリ。ファンク、ハードコアからエレクトロまで、彼らはポップなアレンジでカラフルに料理してしまう。今回は2006年に発表された1stアルバム『アワークッキングアワー』の再発と併せてのリリース。この二枚は挨拶代りになるだろう。今回のミニ・アルバムでは、ダンサブルなナンバーよりも後半に収録されているセンチメンタルなバラードにこのバンドの底力を感じる。彼らが目指す<第二のクラムボン>へ期待が膨らむ傑作。(遠藤 孝行)