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Japanese
FUNKISTほど"BORDERLESS"というアルバム・タイトル、テーマを歌い鳴らすに相応しいロック・バンドは、なかなか見当たらないと思う。個々のルーツや世界各国での武者修行を経て、血肉のレベルで多彩なジャンルと強固なグルーヴをモノにした今の彼らの無敵感が、今作では高らかに轟いている。メンバー・チェンジを経て、今は3人のメンバーになっているが、プロデューサーの松岡モトキを始めとして、多彩なゲスト・ミュージシャンが彼らをバックアップ。強いメッセージや万国共通で踊れるビートといった、日本人には苦手なハードルを高々と越えているあたりも、ボーダレスな今作のひとつの象徴か。それでいて、しっかり"日本のロック"に昇華しているところも素晴らしい。
ヴォーカル、ギター×2、ベース、ドラムという編成に、パーカッションとフルートが加わった7人組のメジャー3作目のアルバム。ワールド・ミュージックの香りを漂わせる力強いロック・チューンや、まっすぐな歌声が響き渡るバラード、そして完全にお遊びモードのユーモア溢れる曲まで、全15曲の中で多彩な表情を見せてくれる。乙武洋匡が作詞で参加した曲も収録されている。そしてこれは昨年10月に他界した、フルートの春日井陽子が参加した最後のアルバムとなった。FUNKISTはこれからも7人、『7』というタイトルにはそういう決意が込められているという。バンドにとってはもちろん、ファンにとっても、特別な意味を持ったアルバムとして記憶に残っていくだろう。
痛みを知っている人間の持つ優しさは背筋が伸びるほど情熱的なのに、胸が張り裂けそうなほど切ない。FUNKISTのフロントマン・染谷西郷が綴る言葉もそうだ。FUNKIST8ヶ月振りのリリースである今作は、乙武洋匡との共作や、バンド仲間への熱いメッセージ、メンバー7人の存在、愛する人への一途な想いなど、FUNKISTが10年の歴史で大切に育んできた“絆”を強く深く感じる作品となっている。悲しみを乗り越えた人間だからこそ浮かべることが出来る笑顔が8曲全てから滲み、その人間らしさと嘘の無い真実に心から尊さを感じた。繋がる全ての“piece”を優しく強く抱きしめるFUNKISTだからこそ鳴らせる素朴でありながら壮大な“peace”が、この44分間に詰まっている。
"いつの時代もライヴが強いやつは死なない" FUNKIST、60分ずつの持ち時間で火花を散らす対バン・ツアー開催
どこの環境でも、国でも、現状でも、みんな踊らせられる
6人になっても、7人で歩いてきた道を歩いていく――
“7人に戻ってやっとFUNKISTであれた” それが凄くでかいと思います
2022.08.31 @下北沢LIVEHOLIC
2011.01.27 @Shibuya O-WEST
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