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LIVE REPORT

Japanese

"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023" -DAY1-

Skream! マガジン 2023年08月号掲載

2023.07.22 @大阪 舞洲スポーツアイランド

Writer : マーガレット安井 Photographer:日吉"JP"純平、オイケカオリ、ヨシモリユウナ、キシノユイ、Viola Kam (V’z Twinkle)

2023年7月22日、23日に大阪は舞洲スポーツアイランドで開催された"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2023(ジャイガ)"。初開催は2017年ながら、"関西の夏の風物詩"として定着した同フェス。その魅力は大阪湾を一望できる立地や、ラウドロック、J-POP、アイドルなど第一線で活躍するアーティストが1日で楽しめるなどが挙げられる。

そして今年に至っては、コロナ以前のライヴが戻ってきたという点に注目すべきだ。コロナはまだ去ってはいないが、アーティストと観客が一緒にコール&レスポンスをする、腕を振り上げれば肌と肌がぶつかる、そんな2019年までの何気ないロック・フェスの風景が、3年ぶりに帰ってきた。

さて今回、私は1日目だけの参加ではあったが、どのアーティストも観客を沸かせていた。「THIS WORLD」など代表曲も交え、「金色グラフティー」ではシンガロングを巻き起こしたROTTENGRAFFTY。スタッフに媚びを売るコール&レスポンスや、意味わからないタイミングでウォール・オブ・デスを行い、最後にはダンサーまで登場、やりたい放題を突き通したヤバイTシャツ屋さん。今回惜しくも出演がキャンセルとなったCrossfaithの代役として急遽、同バンドの楽曲だけでDJプレイをし、会場を沸かせたFM802 DJの浅井博章。初出場ながら「5150」で大合唱を起こし、「Mr.ファントム」、「狂乱 Hey Kids!!」とアグレッシヴに畳み掛けて"ジャイガ"をホームに変えたTHE ORAL CIGARETTES。

だが今回の"ジャイガ"において、特筆すべきはトリを飾ったラスベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)であろう。モニターに彼らを紹介する動画が流れ、SEと共にメンバーが登場。「Rave-up Tonight」のイントロが鳴り始めると、会場からは歓声が上がり、一気にダンス・タイムへ突入。さらにステージ上ではいくつもの炎が舞い上がり、観客を盛り上げていく。続く「Just Awake」でも勢いは止まらず、ソリッドなギター・プレイ、地面を揺らす力強いドラムビート、So(Clean Vo)とMinami(Vo/Key)の掛け合いも見事に決まり、さらにオーディエンスの熱量を上げる。

そのあともK-POPを大胆に取り入れた「Ain't That So Awesome」、伸びのある歌声とスクリームで会場からヘッドバンキングを起こした「Let Me Hear」、レーザー・ビームがきらびやかな空間を演出し、縦横無尽なアジテーションで観客の心を鷲掴みにした「Party Boys」など次々にキラーチューンを披露。観客は休憩する暇もなく、ひたすら踊り続ける。もともと観客を踊らせる点で、ラスベガスはいつも満点のライヴをする。だが今回は炎やレーザーなどの演出がマッチして、満点を超える瞬間を次々に繰り出す。まるで彼らのワンマンに来ているような充実感に心が満たされていく。

そしてライヴを締めくくるラスト・ナンバーは「Massive Core」。会場から無数の拳が振り上がるなか、レーザー・ビームは乱れ舞い、終盤には数十発の花火が空へと上がる。アンコールなし、50分間を圧倒的なスケールとパフォーマンスで"ジャイガ"を走り抜けたラスベガス。9月22日には日本武道館でのワンマン・ライヴを控えているが、そこではどんなライヴを観せてくれるのか楽しみで仕方がない。

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