
LIVE REPORT
Overseas
ROBOTS IN DISGUISE

2009.03.14 @新木場STUDIO COAST
Writer 榎山 朝彦
今回のBRITISH ANTHEMSに出演する唯一のガールズ・ユニットということもあってか、ステージ前方はライヴを今か今かと待つ女の子たちでいっぱいだ。
白黒ストライプの服で勢いよく登場した、Dee PlumeとSue Denimの2人に、黄色い歓声が飛ぶ。打ち込みのトラックによるライヴかと思いきや、サポート・ドラマーAnn Droidも登場。生音でロック仕様なライヴを楽しませてくれそうだ。

ラフでいてタフなエレクトロ・パンクのトラックに、ドラムの生音が開放感を与える。思い切りフロアを煽り、時折シャウトしながら歌い上げるDeeとSueは、次世代ライオット・ガールの称号が似つかわしい貫禄の持ち主だ。ステージ後方を彩る映像には、2台のロボットがセックスしまくる様子が映し出されている。う?ん、これほどまでにROBOTSを簡潔に説明できる映像があるだろうか。お見事。
おそらく彼女達の存在を知らなかっただろう観客も、そのパンキッシュなパワーに吸い寄せられるようにステージを注視しだしたその時、繰り出されたナンバーはTHE KINKS「You Really Got Me」のカヴァー!2ndアルバムにも収録された、原曲より猥雑度5割増しのカヴァーを披露し、フロアも俄然ヒート・アップ。パーティー感あふれる、お尻をくねらせる振り付けやダイヴまがいのアクションで、これでもかと温度を上げにかかる2人に、観客がアップアップで追いつこうとする形だ。ステージ前方はすでに沸騰状態である。

間髪入れずに披露した「Don’t Copy Me」は、このライヴ一番の見所。2人が交代交代のデュエットで、「私の真似をしないで!」と歌い上げるこの曲は、ウキウキするような跳ね上がるビートとは裏腹に、辛辣なメッセージを放っている。安易な共感を切り捨て、ファッションや髪型の真似ではない、もっと重要な何かをファンに呼びかけているのだ。
その後もド派手なステージは続き、ラストはニュー・アルバムの表題曲、「We’re In The Music Biz」!この大規模なショウケース的イヴェントで、音楽業界の凄惨さをブチ撒けるROBOTS。用意されたショウの枠内からはみ出そうとするその姿勢は、もはや向かうところ敵無しである。
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