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Overseas
"Nowhere & Going Blank Again anniversary tour" "Nowhere anniversary show" 4月19日(水)恵比寿 LIQUIDROOM OPEN 18:00 / START 19:00
再結成から早約10年。80年代のシューゲイザー・シーンで産声を上げ、90年代のブリットポップの熱狂の真っ只中でもがいていた彼らは、解散後にミュージシャンとしても人間的にも成熟し、活動再開後は本当にフレッシュな姿勢で意欲的な活躍を見せていた。今作でも、そんな彼らのこだわり抜いたサウンドは古臭いところがまったくなく、バンドの新たなる進化を感じさせるものとなっている。滝のように打ちつける轟音ギターは、霧散してマイナス・イオンを放ち、浮遊感のあるメロディへと誘う。爆音で浴びる音のデトックス効果で、日々のモヤモヤやイライラが洗い流されていきそう。テクニカルな表現も押しつけがましくなく、スッと耳に入ってくる不思議な感覚は、幅広い世代から受け入れられるだろう。
2014年に19年ぶりの再結成、進化を証明した復活作『Weather Diaries』、復活後日本で最初のステージとなった"フジロック"でも、"90年代シューゲイズ・バンドの代表格"をアップデートし、現役感を証明したRIDE。今作には、メランコリックなギター・アンサンブルと美しいハーモニーのRIDE節なTrack.2やTrack.5もあれば、中期YMOを解釈した感の生音によるテクノ・フレーバーなTrack.3(メンバーによるとバスキア展からのインスパイアだそう)や、ソリッドなポスト・パンクのTrack.4、サイケデリックなアシッド・フォークのTrack.9など尽きることのない表現欲に驚く。タイトルは"ここは安全じゃない"の意だが、この音像は筆舌に尽くしがたく心地よい。
90年代シューゲイザー・シーンの代表格であるRIDEの21年ぶりとなる新作は、その歳月分に見合った興奮を私たちに与えてくれるものであった。先に公開されたTrack.2とTrack.4では往年の風通しのいいクリア・トーンとウォール・オブ・サウンドを堪能できたが、アルバムでは時代の流れと向き合ったトラックも多数収録されている。そんな今作を現代のフォーマットに着地させている大きな要因は、自身もDJとして活躍するErol Alkanをプロデューサーに起用していることだ。ヴォーカルのカットアップが印象的なTrack.3などからは、その手腕を存分に感じられるはず。サウンド、メンバーの関係性、すべてが次なるタームに向かおうとしているバンドの、新たな円熟期を素直に喜びたい。
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