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Japanese
"MOROHA自主企画「破竹」第二十九回" 8月12日(金)大阪 umeda TRAD OPEN 18:15 / START 19:00 出演:MOROHA / 水曜日のカンパネラ
アコースティック・ギターのUKとMCのアフロ。ふたりによるふたつの音で紡ぐアンサンブルは、時にどんなバンドのサウンドよりも分厚く雄弁で、発明的な独自の形を進化させつつも、講談師の如く伝統芸能的な側面も見せる。昨年結成10周年を迎え、今や企業CM曲や公的機関のキャンペーン・ソング、映画主題歌にも採用される存在となったが、吐き出す言葉が緩むことも、忖度することもなく、赤裸々に鋭利に心から切り出して、まだ脈打つ熱さを持ったままの感情、言葉を手渡してくる。アフロ自身のパーソナルな視点、彼自身の歌であるが、その半径数十センチを極めるほどに、心揺さぶる歌となる。MOROHAの音楽が引っ張り出す自分の思わぬ気持ちに動揺することもあり、笑いが滲むこともあり、今作もまた厄介だ。
TVドラマ"宮本から君へ"エンディング曲に起用された「革命」で幕を開ける再録ベスト。そう、今年結成10周年を迎えたMOROHAのメジャー第1弾作は、ライヴで磨き抜かれた楽曲を真空パックした内容となった。孤独や敗北をガソリンに時に感情をぶちまけ、時に優しく囁くアフロの情熱的なMCは聴く者の心臓をギュッと掴んで離さない。それに寄り添うUKのアコースティック・ギターは繊細だったり、パーカッシヴにリズムを刻んだりと、表現も実に多彩。最小ユニットにして無限の可能性を秘めた音楽は、全12曲という楽曲に収まり切れないエモーションに溢れている。彼らは"どこにも居場所がない"と口にしていたけれど、全ジャンルを対手に格闘する真のリアル・ミュージックがここにある。身も心も震える。
水曜日のカンパネラの2代目主演/歌唱担当 詩羽がソロ名義で初のアルバムをリリース。水カンとは一味違う、詩羽の感情がギュッと濃縮された本作は、毒々しさとキュートさが混同する色とりどりなポップネスが全8曲それぞれで発揮される。自身が手掛けたという歌詞では、皮肉めいた独特なフレーズをちりばめたり、画一的な解釈を避けるように表現の幅を利かせたりと、アップテンポで明るいサウンドとは対象的に、白黒付けたがる世の中への疑問が潜む。ソロ・プロジェクト始動の意思と呼応する力強さや、丸みを帯びた優しさが聴こえる自己紹介的アルバムでありながら、要所に仕込まれたポップ且つロックな淡い毒にハッとさせられる1枚。
2017年デジタル・リリースされた「メロス」、「ピカソ」の2曲に加え、コムアイも出演している映画"猫は抱くもの"の劇中歌「キイロのうた」を含む新曲6曲の計8曲を収録したニューEP。ケンモチヒデフミが作り上げるエキゾチックでトリッキーなトラックと、変幻自在でエキセントリックなコムアイの歌声が織り成す唯一無二の水カンの音楽は、ますます表現の幅を広げ、聴けば聴くほどにその音世界に呑み込まれていくような感覚に陥る。ミックス・エンジニアのzAkによる、タイト且つ奥行きのあるミックスも見事だ。「マトリョーシカ」ではフランスのポップ・バンド、MOODOÏDとコラボ。輪廻転生の思想をいくつもの層になっているマトリョーシカで表現し、さらに般若心経を歌詞に取り入れてしまうという発想に驚かされる。
これまでもコムアイという演者が立つ舞台の"脚本"としてのエレクトロ・ハウスをケンモチヒデフミがクリエイトしてきた"水カン"だが、メジャー・デビュー作がこんなにドープで大丈夫なのか?と一瞬たじろぐ。踊れるのは「チュパカブラ」ぐらいなのでは、と。"未確認動物"を意味するアルバム・タイトルどおり、収録曲は「ユニコ」、「バク」、「フェニックス」だったりするのだが、ケンモチお得意のオリエンタリズムとも仏教調とも言える世界観が、これまで以上に物語や心情から凄まじい飛距離のリリックで綴られ、こんな"書き割り"に立てるのはやはりコムアイしかいないのだ。作曲にドイツのテクノ・ユニット BRANDT BRAUER FRICKやFLYING LOTUS主宰レーベル"Brainfeeder"所属のMATTHEWDAVIDを迎え、制作。視野はもはや世界!
彼女の名前を聞いたことある人は多いのではないだろうか。きゃりーぱみゅぱみゅがTwitterで呟いたことによってその範囲はますます拡大したはず。しかしその興味は名前だけで止まっていないだろうか? バンド? ソロ・プロジェクト? なんかゆるい女の子が歌ってるんだよね?......と言った具合だろうか。テクノ、ハウス、ヒップホップをひと口で飲み込んだヴォーカル、コムアイのゆるふわヴォイスが耳から離れなくなるこの音楽ユニット。今作では、以前から親交があったというオオルタイチとOBKR(from N.O.R.K.)を迎えてこれまで以上にハウス・ミュージック色が強くなっているが、1度聴いたら頭の中でエンドレス・リピートされてしまうようなポップな一面も健在。この不思議な魅力がクセになる。
ライヴにお爺ちゃんお婆ちゃんが来てくれたらいいなと思ってる
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