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Japanese
"Reiny Friday -Rei & Friends- Vol.13" 2月18日(金)東京キネマ倶楽部 開場 18:30 / 開演 19:30 Act:Rei Friends:奇妙礼太郎
Reiが音楽仲間たちと織り成す、11色の魔法のカーペット=QUILTというキャッチフレーズ以上の驚きが詰まった、初のコラボ・アルバム。1曲目はRyohuのスピーディなラップはもちろん、トラップやファンクなど、めくるめくリズムの変化と強力なギター・ソロが幕開けにぴったりだ。藤原さくらや長岡亮介(ペトロールズ)とのコラボでは、オフビート気味のカントリー/グラス・ミュージック感が漂い、ミニマル・ファンクの雄であるギタリスト、Cory Wongとの2曲は最新のグルーヴ感、トリプル・ギターがチェイスするようなスリリングな展開も。また、こんなにかわいい(失礼!)細野晴臣の歌が聴けるのはこのコラボぐらいでは? と思わせる「ぎゅ」、ギタリスト同士の無言の対話が堪能できる渡辺香津美とのインストも豊穣の極み。
ひとりの女性の様々な側面を楽曲の個性で際立たせた新境地を示す2ndアルバム。泥臭くファットなスライド・ギターと四つ打ちの「B.U.」で始まり、アコギで有機的なループ感を生み出す「Categorizing Me」、SOIL&"PIMP"SESSIONSとの"DEATH JAZZ"「Lonely Dance Club」ではハードボイルドなギター・ソロで唸らせ、話す声色より繊細な「Stella」ではシンプルでパーソナルなムードを醸成。ギターの音の良さとナチュラルなハスキー・ヴォイスが印象的な「Today!」、音数を絞って軽やかな歌のフロウが楽しめる「matatakuma」など12曲。強気で前進できる日もあれば静かに過ごしたいときもある。ただ大切にしたい人や感情、ものは離さずにいたい。そんな確かな気持ちになれる作品集。
ギターと歌があれば戦えるReiが音楽的なレンジを拡張したひとつの頂点が前作『REI』だとしたら、本作は基本的に彼女とリズム隊のみのミニマルな編成が逆にスリリングな瞬間をいくつも切り取っている。ブルージーでハードなギター・リフから始まる「Territory Blues」に改めて彼女のルーツを感じつつ、リード曲の「Connection」ではモダンな生音と打ち込みのビートやラップ・ヴァースが新鮮。また、思わず息を止めて聴き入ってしまうアコギのリフ~ソロの熱量とタップ・ダンサーのパーカッシヴな靴音のみで構成された「DANCE DANCE」、ギター・サウンドのニュアンスでイメージを際限なく広げるほぼインストの「Tourbillon」など、まさに七変化。プレイヤーとしてもプロデューサーとしても音楽の自由さを表現している。
キュートな見た目のどこからその強烈無比なビートを生み出してるのか? と思うほど本格的な演奏力と表現力豊かな歌声を持つギタリスト/シンガー・ソングライター Reiの4作目は、"CD+MUSIC BOOK"としてリリース。Reiがすべてのデザイン/編集を行ったというMUSIC BOOKには歌詞、楽譜、使用機材の記録などのほか、新進気鋭のフォトグラファー 信岡麻美が撮り下ろした写真なども収録。新曲4曲が収録されるCDは渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)、後関好宏、類家心平らゲスト・ミュージシャンを迎えて制作。チップチューンっぽい音が入ったりと、今作ではギターを前面に出すことなく遊び心のあるカラフルなポップ・サウンドを創り上げている。穏やかなメロディながら心境が窺えるラストの「Don't Wanna Kill My Soul」にグッと心を掴まれた。
若干22歳、本格派ブルース・ギターを武器に次々と大型フェスに出演し、注目を集める女性シンガー・ソングライター、Rei。筆者も初めてライヴを観た際に、アコースティック・ギターから奏でられるその出音のすごさに、終演後すぐに物販でCDを買ってしまったほどのインパクトを感じた記憶がある。セルフ・プロデュースによる2ndミニ・アルバムは、本物のブルース・ロックに根ざした音楽性を感じさせながらも、ファンク、ポスト・ロック的ポップ・ソング、セカンド・ラインに乗せたキュートなヴォーカルなど、オリジナリティ溢れる多彩な曲を聴かせている。もはや国籍も人種も年齢も性別も関係ない、真のオルタナティヴ・ミュージックがここにある。ライヴでの再現はもっとすごいはず。
奇妙礼太郎を擁する"天才バンド"が2ndアルバムにしてメジャー・デビュー作をリリース。今作では、Sundayカミデ(Cho/Pf)がソングライティングしている9曲と、スタジオ・ジャム・セッションの6曲で構成したボリューム満点の15曲を収録。前半では、"えぇ、酸いも甘いもすべて味わって参りました"とでも言っているかのようなイイ感じの年齢3人によるラヴ・ソングの攻撃。Track.3においては、サビの"好きだよ"のあとに1小節の"間"があることで、この楽曲の素晴らしさ(むず痒さ)が際立つ。いつかの思い出を美しい記憶に留めておきたいTrack.5や、誰かと行った海を眺めに行っちゃうTrack.6など、どれも男の本音をハッキリと表現したストレートな楽曲ばかり。秋の夜長に聴きたい哀愁漂う大人のロックンロールな1枚だ。後半では、子供のようにはしゃぐ姿が容易に想像できるジャム・セッションで、一緒に踊り狂えます。
さまざまな形態で活動するヴォーカリスト、奇妙礼太郎が新たに結成したトリオ・バンドの1stアルバム。ギターは奇妙が担当し、ピアノにはこれまでもライヴ、作品で共演してきたSundayカミデ、ドラムにトラベルスイング楽団で活動を共にするテシマコージを配している。3人によるリズム主体の演奏は、もしかしたら1番彼に合っている編成なのではないだろうか?と思わせるほど見事にマッチしており、Track.1「天王寺ガール」からいきなり心を鷲掴みにされてしまった。ライヴでの人気曲「君が誰かの彼女になりくさっても」の再演も感動的に胸に響く。シンプルなピアノとドラムが運ぶ美しい旋律が力強くも押しつけがましくない奇妙の歌声でより際立っている。2014年の名盤リストに早速入れておきたい1枚、素晴らしいです。
関西を中心とした旺盛なライヴ活動で昨年より注目を集め始めた奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。その中心人物となる奇妙礼太郎の一風変わった1stソロ・アルバムがお目見えだ。このアルバムには、自身の弾き語りとバンド・サウンドを交えたソロ・サイド、そして彼の率いる奇妙礼太郎トラベルスイング楽団・サイドの2枚組構成で、彼の魅力を楽しめる作りになっている。シャンソンの名曲「オー・シャンゼリゼ」やユーミンの「ルージュの伝言」などといったカヴァー曲が彼の持つ歌の世界観に溶け込んでいるのも驚きだが、こうした明るくも悲しげな人生賛歌に素っ頓狂に温かくも柔らかな彼の歌声が乗ると、乾いた僕たちの心にどこまでも沁みるのだ。時代錯誤?いいや、これこそ今聴かれるべきシティ・ポップ!
自分の音楽を信じて活動していくなかで、それに気づいて――見ていてくれた人たちが並んでいるアルバムなんです
自分の愛する人やものに対して、親密に向き合っていきたい――愛について深く考えた作品だと思います
人の背中を押すと同時に、自分の軸を強化しなきゃいけないという 危機感とも向き合いながら作った作品です
2022.05.21 @EX THEATER ROPPONGI
2021.07.03 @日本橋三井ホール
2021.02.14 @EX THEATER ROPPONGI
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