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Japanese
"全下北沢ツアー ~OKAWARI 2DAYS~" 10月2日(土)下北沢CLUB251 ※追加公演 OPEN 17:30 / START 18:00 ゲスト:cadode
ヴォーカル、音楽プロデューサー、ゼネラル・マネージャーの3人からなる異色のユニット cadodeが放つ、クリエイター・チーム"カモレの夏"とのコラボレーションEP。微睡んだ空気に包まれるタイトル・トラックに始まり、メランコリックな「波止場にて」や「ポストスクリプト」など、退廃的でありながらも圧倒的に美麗なアンビエント・サウンドは、"廃墟系ポップユニット"というコンセプトを掲げている彼ららしいところでもあり、コラボ作品として親和性もばっちり。また、夏の夜の匂いが漂ってくるダンサブルな「感嘆符」や、軽快なクラップに和太鼓、さらにはアンセム・パートも盛り込まれた「旅に立ってまで」といったライヴの光景が鮮明に浮かんでくる楽曲もあり、さらなる扉を開いた印象も。
何もないけど何かある"空(くう)"の世界観を"心"に例えて、その精神世界で遊ぶ(ごっこする)ことをコンセプトにした音楽プロジェクト、空白ごっこが1stフル・アルバム『マイナスゼロ』を発表。"どこまでいってもずっと満たされない感覚がある"という言葉から生まれたというタイトルの通り、貪欲な音楽的探求心が具現化した1枚になった。ポエトリー・リーディングを取り入れた「go around」から疾走感溢れる「ゴウスト」への展開、中毒性抜群の「乱」という冒頭3曲で一気に引き込まれる。葛藤を吐露した内省的な楽曲が多いが、決してダウナーな印象は受けない。それはセツコのエモーショナルな歌声、koyoriと針原 翼が手掛ける色彩豊かな楽曲たちが、アルバムという枠の中で最大限に"ごっこ"しているからなのだろう。
"ラストストロウ"とは最後の藁(わら)を意味する。重い荷物を運べるラクダもいつかは限界がくる。最後に乗せた1本の藁がラクダの背を折る、という英語の慣用句から着想を得た言葉だが、空白ごっこの最新シングルはそんなギリギリの緊張感で保たれる"生と死"の境界線がテーマだ。大場つぐみ×小畑 健が原作の人気アニメ"プラチナエンド"のエンディング曲に起用された今作の作曲はメンバー全員で担当。繊細なバラードに乗せて"息をするまでの全部を 抱えきれなくていいから"と歌うセツコのヴォーカルが切実だ。カップリングにはkoyoriとセツコがそれぞれ作詞作曲を手掛けた「カラス」(初回限定盤)と「ふたくち」(通常盤)を収録。人間の心の声を音に変える。今作でもそんな空白ごっこの真価は十二分に発揮されている。
コンポーザーの針原翼とkoyoriが生み出すジャンルレスなサウンドに乗せて、女性ヴォーカル セツコが紡ぐ切実な歌唱が人間の心の深いところを表現する音楽ユニット、空白ごっこ。前作の1st EP『A little bit』から1年ぶりとなる2nd EP『開花』は、セツコ自身が"歯を食いしばりながら駆け抜ける少年が浮かぶ"とコメントを寄せる、疾走感に満ちた「運命開花」をはじめ、躍動感あふれる「ストロボ」、享楽的なダンス・ナンバー「ハウる」など、前作以上にライヴ映えするパワフルな楽曲が並んだ印象だ。不確かな日々のなかで懸命に何かを掴もうとする焦燥や黎明期の衝動が滲む今作は、今音楽シーンにその才能が"開花"しつつあるバンドのリアルとも重なる。
親和性があるから書いたものがズレることもなかった──コラボ作品『カモレの夏 EP』と自身の音楽遍歴についてコンポーザーのebaが語る
ロック・シーンで注目のアーティストにフォーカスした新イベント"TOKYO SKREAM"――出演する空白ごっこ×ヤユヨ×yutoriのヴォーカリストによる開催直前座談会が実現
衝撃のデビューを果たした空白ごっこ、初EP『A little bit』で鳴らす、満たされぬ心と感情表現の果てにある"歌"という光
2023.05.28 @Spotify O-WEST
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