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INTERVIEW

Japanese

otsumami feat.mikan

 

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otsumami feat.mikanがニュー・シングル「ニゲナツ」を完成させた。これまで季節モノ、特に夏ソングをコンスタントに発表してきたotsumami。今回は、"夏×青春"という最高の掛け算で、新たなスタンダード・ナンバーを生み出すこととなった。しかも曲調的には、レイト'90sを思わせるちょっぴり懐かしいテイスト。それが、さらなる郷愁を誘い、胸をキュンとさせる。やわらかなmikanの歌声が導く、誰もが通ってきた夏の道の物語。メンバーの福井伸実が描くイラストも、より世界観を際立たせている。6月にはスタジオ・ライヴ("~mikansei~")を行い、さらなる活躍に期待が高まるotsumamiにメールで話を訊いた。

otsumami:青葉 紘季 福井 伸実
mikan
Interviewer:高橋 美穂

-"夏×青春"という、otsumamiの得意技の掛け算とも思える「ニゲナツ」ですが、今回はどんな発端から楽曲が生まれたのでしょうか。リリース時期が決まっていて、このテーマが生まれたのか。新たな夏ソングを生み出したいと思って、テーマを考えたのか。また、それ以外でしょうか?

青葉:リリース時期が確定していたわけではないんですが、活動1年目の「3373 (feat.mikan)」(2022年のデジタル・シングル)、2年目の「恋のまぼろし」(2023年7月のデジタル・シングル)、「レモン水」2023年8月のデジタル・シングル)とリリースしてきて、わりと自分たちの中でも手応えを感じていて。あと個人的に夏が好きというのもあるんですが、今年も年明けくらいから、今年はどんな夏曲を、と考えてましたね。

-前作「大人は忙しい」(2024年5月リリースのデジタル・シングル)は"あえて外した"と青葉さんはおっしゃっていましたが、今回の「ニゲナツ」は、それこそ王道から逃げないで書き上げている感じがします。今回は"今一度王道に向き合う"という考えも念頭に置いていたのでしょうか。

青葉:「大人は忙しい」に関してはたしかに少し寄り道した感じもありましたし、うまいこと外せたのかなという想いはあります。で、そこからバトンを貰ったときに、得意の王道に戻ろうというのはある種自分の中で既定路線としてあったと思います。ただ今までと少しサウンド感に変化を欲してて、いろいろ試行錯誤をしてみんなで考えていたんですが、たまたま僕が90年代後半くらいのバンドを懐かしんで聴いてた時期でして。あの当時って結構機材だったりレコーディング技術だったり、過渡期だったと思うんですよね。なので今より正直音は悪いんですが、でもなんか粗さや人間っぽさというか、未熟なエネルギーというか、すごくそれを感じて。2024年の夏に、このフォーク・ロック感というか、このバンド・サウンドってアリなんじゃないかと。「ニゲナツ」に限らずちょっとこのへんのサウンドを、今後otsumamiとしてもう少し探ってみたいなと思っています。

-まず"夏よ逃げないで"という歌詞を"ニゲナツ"というタイトルに落とし込む、そのキャッチーな手腕に唸らずにはいられません。この言葉は温めていたのか、それとも偶発的に思い付いたのか、いかがでしょうか。

青葉:ありがとうございます。"ニゲナツ"というワードについてですが、この曲自体サビ最後の"夏よ逃げないで"という歌詞だけは決定していて、その後メロを作っていくときにデータのファイル名を"NigeNatsu"と仮で付けてたんです。その後にmikanと歌詞についてのイメージをすり合わせしていたときに、不意にmikanから"「ニゲナツ」っていう曲なんですか? タイトルすごくいいと思います!"という流れになり、ほんととりあえずの仮タイトルだったんで"へぇ"って感じでしたけど、"まぁじゃあそうしようか"と。なので全然温めてないです(笑)。結果こうやってお褒めいただいたので、mikanありがとうって感じですね(笑)。