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INTERVIEW

Japanese

POPPiNG EMO

2023年05月号掲載

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Member:ナーナ・ポップ エモーショナ・ル・ルカ 193R サヤカロス

Interviewer:宮﨑 大樹

"ポップな世界観に「激エモ」爆裂サウンド"をコンセプトとする"ポピエモ"ことPOPPiNG EMO。SCRAMBLESが全曲サウンド・プロデュースを手掛けるエモーショナルなロック・サウンドと、全員が女優として活動するメンバーの表現力が特徴的な4人組アイドルだ。今回はSkream!初登場の彼女たちに、グループについて、そして6月に開催を迎える初のZeppワンマン[POPPiNG EMO 9th ワンマンライブ "ZEPPiNG EMO"]について話を訊いた。


捨て曲がないのが昔から自慢なんです


-Skream!初登場なので、まずはグループのことから聞いていきます。POPPiNG EMOのコンセプトは"ポップな世界観に「激エモ」爆裂サウンド"ということですが、どうしてこのグループ名、コンセプトで活動をしていくことになったんですか?

ナーナ:サウンド・プロデュースをSCRAMBLESさんに担当していただくということで、SCRAMBLESさんの楽曲はエモーショナルなロックなので、"エモ"という言葉はグループ名に入れようと。じゃあ"エモ"の前に何をつけようかとなって、プロデューサーの坂田鉄平さんがポップな世界観が好きなので、それを合わせて"POPPiNG EMO"になりました。

-もともとSCRAMBLESらしいエモーショナルなギター・ロックが好きだったんですか?

ナーナ:はい、大好きでした。プロデューサーの坂田さんがSCRAMBLESの松隈ケンタさんと地元福岡時代にバンドをやっていたことがあるんです。坂田さんは舞台の演出をしているんですけど、その関係で舞台の楽曲を松隈さんが担当されていて。それで、舞台の主題歌で使われていた楽曲があまりにも良くて、ライヴをやってみようということになり、POPPiNG EMOの活動が始まったんですよ。なので舞台が先なんです。

-舞台音楽が始まりだったんですね。みなさん女優として活動しつつアイドルをやっていますけど、それって珍しいことだと思うんですよ。アイドルが女優にチャレンジすることはあるし、女優がソロで歌手に挑戦することもあるけど、女優がアイドル・グループを始めるのってなかなかないですよね。オリジナル・メンバーのナーナさんは、どうしてアイドルになろうと思ったんですか?

ナーナ:別の仕事で子供番組をやっていた子(2020年に脱退した初期メンバーのリエモ)と"ふたりで何かしたいな"話していたら、このお話をいただいて。歌もダンスも大好きだったので、挑戦してみようと始めた感じです。

-ルカさん、サヤカさん、193Rさんはあとから加入していますけど、どういう経緯でグループに入ったんですか?

サヤカ:私はナーナ・ポップさんが出ていた舞台の共演者の方と知り合いだったんです。もともとダンスも歌もやっていたんですけど、その子からいきなりSNSのDMで"サヤカって事務所に所属してる? こういうオーディションあるんだけど、どう?"と言われて。そのときは舞台女優しかしていなくて、もっといろんな仕事をしてみたいと思っていたので、オーディションを受けました。姉妹グループに入る予定だったんですけど、オーディションの翌日に電話がかかってきて、"POPPiNG EMOでどう?"と言っていただいたんです。

193R:私はナーナ・ポップちゃんとダンス友達だったんですけど、ポップちゃんがSNSでオーディションがあることを載せていて、それに私がコメントしたらDMで"いくちゃん(193R)どう?"と来て。で、流れでオーディションに行ったんです。芸能界の仕事は初めてで、それまではアルバイト生活を送っていたんですけど、あのときの決断で193Rが誕生しました。

-"なまり担当"だけあって、文字にできないのが悔しいくらい思いっきり訛っていますね(笑)。

193R:んだ。

-(笑)

ルカ:私はナーナ・ポップさんとは舞台で共演していたし、もともとファンでもあったんです。アイドルには苦手意識があったんですけど、お芝居と両立してできるのであれば、POPPiNG EMOであればということで、ぜひというふうに。

-メンバー間の他己紹介動画を拝見しましたけど、ルカさんからはナーナ・ポップさんへの愛が溢れていましたよね。

ナーナ:懐かしい(笑)。

ルカ:あの頃は愛が溢れていました(笑)。

ナーナ:おい!

-(笑)各メンバーのグループでの役割、武器についても聞かせてください。

ルカ:ナーナは初期メンバーというのもあって、ナーナの色がPOPPiNG EMOに投影されている、基盤になっています。POPPiNG EMOと言えばナーナみたいな、舵を取る存在ですね。彼女は姉妹グループも合わせて100曲以上振付していますし、舞台でもずっと主演をやっているので、POPPiNG EMOだけじゃなくてO-keyプロデュースの中で欠かせない、ヒーロー的な存在です。サヤカロスはソロ活動を一番盛んにやっていて、ファンの方がたぶん一番熱い。歌としても存在としても、スパイスっぽい人です。今のロック・サウンドができたきっかけでもあるんじゃないかな。あとは、優等生的な立ち位置。

ナーナ:誰もが認めるPOPPiNG EMOの"美 担当"です。

193R:オラは?

ルカ:ライダー(193R)は、根がピュア。芸能をやっている時間が短いのが、いい意味で反映されています。抜け感のある性格とか、ピュアさが基盤になったうえで、もっとこうなりたいというものを身近からインスパイアされて、自分のものにしようと努力できる子。なので、良く言えば自分のパフォーマンスと一番向かい合っています。悪く言うとナルシスト(笑)。それって普通だったら憚られるじゃないですか? でも"今日の私どう? カッコいい?"みたいなことを言えちゃう、バラエティ向きなところもあって。面白さもありつつ、ダンスは一番キレキレで、ギャップがあります。

ナーナ:ルカちゃんは、ご覧の通り"世界観"。芸術的な雰囲気を持っていて、お芝居もずっとやっていますし、前は一人芝居もしていました。自分の世界観を持っている、ちょっと不思議な人(笑)。

193R:多才ですね。絵を描くにしても本当にすごいんですよ。

サヤカ:さっきルカちゃんが私のことをスパイスだと言ってくれたんですけど、私からしたら4人の中でのスパイスがルカちゃんだなと。

ナーナ:"エモ担当"で、その部分をまっとうしてくれています。

-最初に話が出たように、グループの音楽はSCRAMBLESがすべて担当していますし、ダンスはナーナさんがひとりで振付を担当しているんですよね。その統一感がとてもいいなと思いました。自分たちとしては、POPPiNG EMOの音楽の魅力はどんなところにあると思いますか?

サヤカ:これはいろんなところで言っているんですけど、私はアイドルになりたくてPOPPiNG EMOに入ったわけではないんです。アイドルは自分には合わないイメージがあって。で、そうじゃないアイドルというのが、私の中でのPOPPiNG EMOでした。POPPiNG EMOの曲とか振付が"こういうアイドルだったらやりたいな"と思えるもので。私は"このアーティストが好き"というよりは、"この人のこの曲が好き"みたいなタイプなんですけど、そのひとつひとつがPOPPiNG EMOの曲みたいな感じです。歌詞もいいし、振付もいい。パフォーマンスもいいし、衣装もいい。自分の中では、ロックなアイドルってあまりいないと思っていたので、そういうところから好きになりましたね。

ナーナ:サブスクでは今63曲配信しているんですけど、バラード、激しいロック、和風な曲とかいろいろあって、ダンスの種類もいろいろあります。歌詞も本当にエモくて好きだし、どの曲もシングル・カットできるって言うんですかね? そういう造りになっているんですよ。だからどの曲を聴いても"あ、これ主題歌にいい"みたいな、そんな感じの曲ばかりで。なので本当に捨て曲がないのが昔から自慢なんです。いろんなジャンルの曲でも必ずエモーショナルな部分があって。特に私はBメロの曲調が好きなんですよ。井口(イチロウ)先生節があって。

-そういう楽曲に対して振付をつけるにあたって、ナーナさんが大事にしていることはなんですか?

ナーナ:歌詞を見ながら作ることが多くて、POPPiNG EMOの曲は真似しやすいダンスではないんですけど、サビの頭に手が上にあるように、一体感は意識しています。