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INTERVIEW

Japanese

Symdolick

2023年01月号掲載

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Member:神咲 くるみ 石川 野乃花 氷ノ 黎 文瀬 朱 雨音 凜子

Interviewer:吉羽 さおり

"オシャレ高速チョイ横アイドルロック"を奏でる5人組アイドル、Symdolick。前身のきゃわふるTORNADOとしての活動から、2021年5月にSymdolickに改名して、よりロックな曲、ロックなパワーを発するグループとなった。コロナ禍真っ最中での活動や、メンバーの脱退なども経験しながら、2022年10月には新メンバー 雨音凜子が加入した現体制となり、2023年からはいよいよ毎月連続配信がスタートする。その第1弾がグループ名を冠した「Symdolicxxxxx」。先入観を壊して、今目の前にいるSymdolickについてきてほしい。そう爽やかに、力強く手を差し伸べる曲になっている。今、グループとしてどのような思いでいるのか、Symdolickができあがってきた道のりとともに話を訊いた。

-新メンバーの雨音凜子さんが加入して2ヶ月ほどというところですが、どうですか。

雨音:はい、アイドル人生2ヶ月目です。デビューしたのが10月10日で、上京したのが8月だったんですけど、気づいたらお披露目で、気づいたらライヴがあってという感じであっという間でした。デビューしてからめまぐるしいスケジュールだったんですけど、たくさんの方にお会いする機会をいただけて、そこは恵まれているなと思います。

-グループとしての一体感はどうですか。

文瀬:まだ手探りな感じではあるんですけど、まずはライヴを重ねながらこの5人らしさを探している途中ではありますね。前向きな感じで、自分たちらしさを見つけていけたらなと思ってます。

-Symdolickとしては2021年5月にスタートしていますが、もともとは前身のグループがあって、そこから新体制でSymdolickにということですね。どのような経緯で今の形へ、Symdolickへとなっていったんですか。

文瀬:前身グループ"きゃわふるTORNADO"は、Symdolickとはまた違った王道アイドルという感じだったんです。それでも、かっこいい曲をやったりはしているんですけど、全力で人の心を動かしていくアイドルとしてやっていて。その新メンバーを募集するということで、氷ノ 黎が入ったタイミングで、ちょうど楽曲としてもかっこいい楽曲がどんどん増えていた時期でもあったので、グループ名も一新しようとなったんです。

-それは自分たち発信だったんですか。

神咲:自分たちもそうだし、プロデューサーさんも含めてそういう気持ちになっていった感じがありましたね。

石川:きゃわふるTORNADOは結構アグレッシヴなグループではあったので、かわいい楽曲からポップな楽曲、ロックな楽曲もたくさんあったんですけど、自分たちのスイッチが入る瞬間というか、ライヴでファンの方と一体感を味わえる瞬間が、今でも歌い続けている「ALIVE」(2018年リリースの1stフル・アルバム『きゃわふリズム 1』収録曲)って楽曲で。アイドルとしての存在証明をステージからぶつけていくぞっていう楽曲なんです。コロナ禍以前は、路上ライヴもたくさんしていて。

-そうなんですね。どういうところで路上ライヴをやっていたんですか。

文瀬:秋葉原の電気街口が多かったですね。きゃわふるTORNADO時代って半袖ミニスカートのフリフリの衣装だったんですけど。

神咲:夏も冬も、ずっとその格好でやっていました。

石川:あとはCDの売り上げだけで生活をする"サバイバルツアー(きゃわふるTORNADO 2nd Single「NEVER ENDING STORY」サバイバルツアー)"というものをやっていて。そのときも路上ライヴをしながら、ファンの人たちや地元の方々とコミュニケーションをしながらの活動をしていたんです。そこで、ロックな気持ちじゃないですけど。

-そりゃロックな気持ちも自ずと芽生えますよね(笑)。

文瀬:熱い気持ちが芽生えますね(笑)。

石川:そこに応えてくれるフロアのみなさんの反応を見ていたら、自分たちがやりたいのはこれなのかなって。それで、Symdolickと名前を変えるのと一緒に、アイドルの象徴となるような、アイドルと言えばSymdolickだって言っていただけるアイドル、ロックを歌うグループになりたいねという話をしましたね。黎が加入する前に改名をしようという判断をしていました。なので、嘘ついてオーディションをしていたというか(笑)。

文瀬:黎は、きゃわふるTORNADOのオーディションのつもりで受けていたと思うんですけど。

氷ノ:自分自身かっこいい系が好きなので、Symdolickはすごく自分に合っているなとは思ったんですけど、きゃわふるTORNADOのオーディションに合格して初めてのミーティングのとき、"私は今日からきゃわふるTORNADOのメンバーになるんだ!"って思ってたのに、配られた資料のページをめくっていったら、グループ名が変わります、Symdolickですって書いてあって。あれ? っていう。

神咲:グループ名が違うぞみたいな(笑)。

氷ノ:そうなんだぁとは思いました(笑)。

石川:ここ3人(神咲、石川、文瀬)はミーティングのとき、ごめんなーって思いながら座ってたんですけどね(笑)。

文瀬:ドキドキだったよね。

-そういう経緯だったんですね。でもこのグループが持つ、それぞれが持つハングリーさは、活動をしていくなかで芽生えたものですか? それとももともと持っていたものだったんですかね。

文瀬:私は、アイドル活動というものが前身のきゃわふるTORNADOが初めてだったので、何もわからない状態だったんです。でもやっていくにつれて、このままじゃ誰にも振り向いてもらえない、振り向いてもらうにはどうしたらいいんだろうって少しずつ自分でも考えられるようになって。それがメンバーぞれぞれにあったんだろうなと思いますね。

神咲:そうですね。大きなステージに立ちたいとか、武道館を埋めたいとか、グループでどこまで行きたいみたいなヴィジョンはあるんですけど、もちろんそれ通りにいくわけではないんですよね。そのなかで1歩ずつ、もっとこうしたいってのが生まれてきた感じで。そのもっとこうしたいはみんな一緒だった気がするんです。

石川:自分たちのグループのことしかわからないですけど、素直な気持ちをぶつける子たちが集まったなと思っています。悔しい! っていう思いを楽曲にぶつけたときは、やっぱりフロアからもリアクションが返ってくるし。楽しい! っていうときは、一緒に泣いてくれたり笑ってくれたりすることが、すごく嬉しくて。どんどんハングリーになっていったところはありますね。

文瀬:もっと欲しいっていう感じでね。

石川:それこそ路上ライヴは秋葉原だけでなくて、各地で、リリイベで行っていたので。お客さんが誰もいない前で、あたかもいるかのようにライヴをやって、やっとひとりの方が立ち止まってくださったこともありました。でもそれでもめちゃくちゃ嬉しかったので続けられたんです。

-その喜びがあったからこそ心が折れずにやってこれたという。雨音さんはこの4人のパワーをどう感じていますか。

雨音:私は、オーディションがありますよっていうのを見て、初めてグループを知ったんです。そこから動画やSNSを見たり、みんなのことを調べたりして。この人たちは本気でアイドルをやって、もっともっと上に行きたいって一生懸命頑張ってるんだなっていうのが、すごく伝わってきたんです。一度も会ったこともないし、ライヴも観たことがなかったのに。私も、この人たちとアイドルとして生きていきたいなって思って。実際に加入して、ともに過ごしていくなかで、やっぱりこの人たちってすごいなと思って──この人たちっていうのも変ですけど。

神咲:もうメンバーだからね(笑)。

雨音:私も、負けないように。後輩だからって縮こまらずに、Symdolickとして自分にできることができたらいいなって思ってます。

-この5人となって、メンバー内で役割分担みたいなものはありますか。

石川:あるにはあるんですけど、最近になって、自分もここは誰かに任せきりじゃなくて、チャレンジしてみようっていうのはそれぞれ増えたと思いますね。あとは、キャラクターみたいなところは確立してきたかな。

神咲:そうだね。

石川:文瀬だったらヴィジュアルからしてパンツ・スタイルで、イケメンで、ライヴ中も率先して煽りをして、フロアを引っ張っていく役目で。トークでも結構しゃべってくれるオタクです(笑)。

文瀬:オタクです(笑)。野乃花は、まとめ役ですね。メンバー内の土台部分で支えてくれているのかなって思いますね。

神咲:支えてくれるし常に周りを見てくれる人だから、グループにひとり、絶対に必要だなっていう存在。