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INTERVIEW

Japanese

snooty

2021年11月号掲載

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Member:深原 ぽた(Vo/Gt) ユトリミサ(Ba) しおり(Dr)

Interviewer:稲垣 遥

先日東京初ライヴを成功させた福岡の3ピース・バンド、snootyがデジタル・シングル「青と足跡」をリリース。1音目から飛び込んでくるシューゲイザー的サウンドと、今まで以上に気持ちの部分を深く掘り下げた言葉たちは、彼女たちにとって新境地と言えるだろう。そんな新曲について話を訊いていくと、ソングライター 深原ぽたを形成してきた思考や、周りで彼女を力強く支えながら共に進む、ベーシスト ユトリミサとドラマー しおりの姿勢が浮き彫りになった。タイトル通り"足跡"として今後バンドの背中も押してくれそうな本作と、3人の今に迫る。

-7月に東京初ライヴ("snooty 3ヶ月連続配信記念ライブ ~東京編~")を観させてもらいましたが、最初は結構緊張しているようでしたね。

一同:あははは(笑)。

深原:今回(※取材は9月25日に渋谷CLUB QUATTROで開催された"MiMiNOKOROCK FES JAPAN Special Edition 2021"出演後)も同じくらい緊張した。

-でも、徐々に笑顔が出てきて。自分たちにとって東京初ライヴはどんなライヴになりました?

ミサ:言い方キザやけど、東京で待ってくれてる人、来てくれる人がいるのかな? っていうのが一番不安だったんで、すごく安心したね。

深原:そうですね。"ライヴ成り立つかな?"っていうくらい不安だったんですけど、来てくれた人以外にも、場所を提供してくださる人や、一緒にライヴを作ってくれてる人のためにも、自分たちの精一杯を出せたライヴになったかなと思いました。

しおり:やっぱり緊張がすごかったですね(笑)。でも、手を上げてくださる方も結構いらっしゃって、曲を聴いてくださってるのが目に見えてわかって嬉しかったです。

-東京でライヴをやるというのは地元福岡でやるのとは違うものですか?

ミサ:福岡でやるときは若干身内の空気も交ざったりとかして。

しおり:SNSとかでチェックして、興味持ってくれたんだなっていうのがすごく伝わる場所だなって思います。

ミサ:知り合いも来てくれてはいましたけど、ほとんどが初めましてのお客さんばっかだったんで、ちゃんと音楽を聴きに来てくれてるのがわかりました。

-音源だととっつきやすいというか、そっと近くにいてくれるような音の印象でしたけど、ライヴは思っていたよりもどっしりとしたサウンドだったのはいいギャップでした。

しおり:嬉しいですね。

深原:まさにそこをね。頑張りたいなと思っているところです。

前回のインタビュー(※2021年6月号掲載)でもぽたさんが"女の子でもかっこいいところはあるぞ"、"男性より男らしく"と言っていましたもんね。それが出てたなと。

深原:あぁ......! ありがとうございます。

しおり:めっちゃ照れてる(笑)。

深原:あんま褒められ慣れてなくて。嬉しいです。

ミサ:音源を聴いてライヴに来られた方って、今言ってもらったようなギャップにどんな反応するのかな? ってちょっと楽しみにしつつライヴをやってるところがあったんですけど、終わったあとも物販のところとかでいい感想を聞けたので、そのままでいて良かったなぁって私は思った。

-自分たちのやり方を改めて信じられたというか。

深原:ガールズ3ピース・バンドのイメージとちょっと違ったなって言う人も、たぶんいると思うんですけど。

ミサ:しめしめって感じですね。

深原:突き進んで行こうと思ってます。

-そのあとは先日"TOKYO CALLING"に出演して、今日も"ミミノコロックフェス"に出てと九州以外のライヴも増えてきて。自信がついたところもあるんじゃないですか?

ミサ:自信は......つきました(笑)!

深原:聴いてくださってる方がいることがわかって、もっと頑張りたいなって気持ちになってます。

-この先バンドとしてこうしていこう、みたいなものも今までよりも具体的に見えてきたりしました?

深原:"次のライヴではもっとこういう曲をやりたいな"って話すようになりました。

ミサ:あ~たしかに。一個一個のライヴに対してみんなで反省するのはあったけど、"次こうしたい"がどんどん出てくるようになりましたね。

深原:新しい環境でライヴするにつれて課題がどんどん見つかるんで、改善していきたいってアイディアを出すようになりました。

-今はその課題をライヴごとにやってみているところなんですね。では、前回の取材は3ヶ月連続リリースのときでしたが、リリースの面では、発表後の手応えはありましたか?

深原:今まで聴いてくれている方は海外の人が多い印象だったんですけど、「線香花火」を出してから日本の方も好きって言ってくれる人が増えて。専門学校の学生さんが"授業でライヴを作ってるんですけど、「線香花火」が良かったので、学校の催しものに出てほしい"ってメッセージをくれたりもしたんで、聴いてくださってる人の幅が広がったなって思いました。

しおり:びっくりしましたね。

-そのライヴにはもう出演されたんですか?

深原:いや、都合が合わなかったので今回はお断りしたんですけど、そういう学園祭みたいなの出たいですよね。

ミサ:面白そうだよね。

-もしかしたらsnootyの曲をコピーしている学生さんもいるかもしれませんね。

一同:あぁ~!

ミサ:いたよね? 弾き語りの。

しおり:そう。佐賀でライヴしたときに来てくださった学生さんがそうでした。