Japanese
MAN WITH A MISSION
2020年07月号掲載
Member:Jean-Ken Johnny(Gt/Vo/Raps)
Interviewer:吉羽 さおり
自分ノド真ン中ニアルモノ、自分ノ表現ハドコニアルノカ、ココ3~4年ノ間悩ンデイルトコロデモアッタ
-こうして話をうかがっていてもロック・ミュージックに対する思いであるとか、ロックの絶対的なパワーっていうのを信じているのが伝わってきます。まさに、今回このベスト盤とニュー・シングル『Change the World』にも収録されている布袋寅泰さんとの曲「Rock Kingdom feat. 布袋寅泰」なんて、あの布袋さんの強力なギター・リフのパワーも借りて、自分たちの信じるものへの思いを響かせている曲だと思いました。
アレコソ、ロック・ミュージックノ美学ヲモノスゴクブチ込メタ楽曲ナノカナトイウ印象ガアリマス。タダヤッパリ面白イノガ、ソレダケニ留マラズ、ロック・ミュージックガ主流ジャナクナッテキテイルコトニ対シテノアンチテーゼノヨウニモナッテイルトコロガ、僕ハ気ニ入ッテイテ。サウンドメイキングデハ、アルベキロックノ姿カラ、イワユルデジタルナモノニ、取ッテ代ワッテシマッテイル今ノ世ノ中ニ対シテ、ソノ、ハイブリッドニナッテイルトコロガ、アンチテーゼトマデ言ワナイデスケド、揶揄シテルノカナトイウノハ感ジマスネ。
-"本物の音は失われ/新しい時代の世が明けた/俺がいるべき場所に連れ去ってくれ(※和訳)"という歌詞なんてまさにそのものだなと。
自分タチガ思ッテイルロック像、ロック・バンド、ロック・ミュージックノ理想ヲ追イカケテイル感ジハ、バンドノメッセージヲ体現シテルノカナト思イマス。
-布袋さんとのコラボは2回目で、前回はMAN WITH A MISSIONが布袋さんの曲に参加する形でした。今回はどんなふうに進んでいったんですか。
以前、布袋サントコラボサセテイタダイタ楽曲モ最初ニ"何カコラボシヨウヨ"ッテイウ話カラ始マッテ。先手トシテ「Give it To The Universe (feat. MAN WITH A MISSION)」デハ、楽曲ハ布袋サンデ、作詞ハ自分ニ任セテイタダイテ進メテ、制作ソノモノハ全員デヤッタンデス。ソレデ、モウ一手ヤラセテイタダキタイデスネ、ッテナッタトキニ、特ニウチノKamikazeガモノスゴク布袋サンノファンデモアルノデ、布袋サンニギタリストトシテ自分ノ曲ニ参加シテモラッテモイイデスカネ、トイウコトニナッテ進メテイッタ曲デシタ。
-この曲はまさに1発目のリフから、誰が聴いても布袋さんでしかないっていうインパクトのある曲になってますよね。Kamikazeさんのデモとしても、あのリフの感じはあったんですか。
リフソノモノノ音ノ並ビトカハ、コチラ側デ考エサセテイタダイタンデスケド、コレハモウ、ギタリストトシテノポテンシャルノ違イヲマザマザト見セツケラレタトイウカ。布袋サンガ弾イタラモウ布袋サンニナルンダナトイウ。ソコハギタリストノ色トイウカ、圧倒的ナチカラヲ見セツケラレタ瞬間デシタネ。
-またシングルであり、アルバムの1曲目を飾る「Change the World」は、Jean-Kenさんの曲です。高揚感のある曲で、且つストレートな内容の曲になりましたね。
コレハ、時代ガドウノコウノトカハマッタク気ニシナイデ作ッタ楽曲デモアッタノデ。ソノママデス。MAN WITH A MISSIONノ10年間ノ歩ミデベストヲ出シテ、何カ新シイモノヲヤッテイルトイウヨリハ、"自分タチハコレデス"ミタイナ。
-そこはあえてでもあるんですか。
アエテヤッタツモリハナカッタンデスヨネ。ソレコソ、コノコロナノ騒ギガ起コル前ニスデニ完成シテイタ曲ナンデスケド。チョウドソノ頃、2010年カラ2020年ノ今日マデノコトヲ考エタリシテテ。我々ハバンドトシテ、ハイブリッドナモノデ、イロンナ新シイジャンルヲ取リ入レテ、ソレデモ変ワラナイロックデ鳴ラソウトシテイルケド、本当ニ自分ノド真ン中ニアルモノ、自分ノ表現トイウノハ、ドコニアルノカナト、ココ3~4年ノ間、モノスゴク悩ンデイルトコロデモアッタンデスネ。デモ、ソウイウコトヲマッタク考エズニ作ッタホウガ、自分ノ素ノ部分ガ見エテクルノカナト。制作ヲスルトキッテ、時代ノ匂イヲ感ジ取ルトカ、新シイ流レヲ覗イテ取リ入レルコトハ、絶対ニ必要ナコトデ。ソレヲアエテ捨テル選択モアレバ、拾ウ選択モアッテ然ルベキナンデスケドモ。ソウイウコトヲ意識シタ瞬間ニ、自分ノ中ノ純粋ナモノトイウノガ、ナクナッテシマウヨウナ気モシテ。r世ノ中ノ人ニ披露シテイルワケデス。ダカラ書キ上ガッタ瞬間ッテダイタイ"恥ッ!"ッテ思ッテルンデスネ。デモ、ソレガチョウドイインデス。ソレクライ言イタイコトナンダケドナ、ッテイウカ。ソノ感覚ハ今回結構アリマスネ。マッスグナ言葉ヲ書イテイルト、オッシャッテイマシタケド、自分デモソウ思ウンデスガ、ソレデモ、ボヤカシテルツモリデハアルンデス。ギリギリナコト言ッテルネ、トイウノモ、アル意味言ッテホシケレバ、タダ自分ノ心ノ内ヲ全部見セテイルワケジャナインダケドネ、トイウノモアルノデ。毎回書キ終エタアトハ、満足感ト同ジクライノ自己嫌悪ニ陥ッテイルカモシレナイデス。"恥ズイナコイツ"ッテイウ。
-それが起こるようなことが、言ってみれば正解な書き方なんでしょうね。
ソウデスネ。実際ソレガ毎回起コッテイルノデ(笑)。
-この曲は、特に最後のサビに向かうパートが重厚なコーラスなども入って、グッと盛り上がる展開になっていますが、どういうムードのサウンドにしたいかというのはあったんですか。
楽曲トシテハ、攻撃性ガアリナガラモ、アンセムトシテ広ガルヨウナモノニナッテホシイナ、トイウノガアッテ。攻撃的ナメッセージ性ヲ含ミナガラモ、誰シモガ、マッスグナ気持チデ、広イ気持チデ聴イテイタダケル楽曲ニナルトイイナト。展開ハドラマチックニシタイトイウノガアリマシタ。
-音が呼ぶイメージとしては、このパートでは神聖さも感じます。
歌詞ノ言葉トシテ、神ダトカ悪魔ダトカヲ使ッテイルノデ、ソレヲ連想シヤスイ音作リモ当然考エタンデスケドモ。ソレダケジャナクテ、今オッシャッテイタダイタヨウナ、モノスゴク自分ノ内側ヲサラケ出シテイルノニ、ドコカシラメッセージトシテ神聖ナモノヲ盛リ込ミタカッタノカモシレナイデスネ。
-これは"2020 NHKサッカーテーマ曲"になりましたが、それは後づけ的な感じだったんですか。
後ヅケデシタ。スデニデキアガッテイル楽曲ニ対シテ、コチラノ楽曲ヲ使用スルトイウノハドウデスカ、トイウ話ガアッテ。サッカーノテーマニナルンダナ、トイウノデ、多少歌詞ヲ変エタクライデシタネ。
-では冒頭のシンガロングのパートも、最初からあったものだったんですか。
ソウデス。楽曲ヤサウンド感ハ全然イジッテナインデスヨ。
-サッカーのテーマとしても、ピタッとハマった感じですね。
自分ノ楽曲ハ、ソウイウトコロガアルカモシレナイデスネ。戦イダッタリ、テーマソノモノハ大キカッタリスルノデ、イロンナトコロニハマルト思ウンデス。
-戦いというのはJean-Kenさんの中では大きなテーマなんですね。
寝テモ覚メテモ、世界中ニ闘争トイウノハ起キテイルノデ。ソレハ悪イ闘争ダケデハナクテ、社会ヲ良クシヨウトイウ戦イモアレバ、悲シイカナ、ソレハドウナノ? トイウ戦イモアリ。闘争ノ連続ナノデ、広ク自分ノ中デモ掲ゲテイル、テーマノヒトツデハアリマスネ。
-実際にあったことからインスパイアされて曲になるということが多い。
ソウデスネ。ソノ実際ニアッタコトヲ、ソノママテーマニ落トシ込ムトイウヨリハ、ソレニ触発サレテ書クトイウコトハ多々アリマスネ。今現在モ、ナカナカ大変ナコトニナッテマスケド。タダコウイウトキハ、ソノ音楽ガ絶対主役ニナッテハイケナイト思ウンデスネ。主役ニナッテハイケナイケド、ソノメッセージニ、ヒントモアレバ、ミンナノ共感ヲ得ルトイウ意味デハ役割ヲ果タセルト思ウンデス。最終的ニ解決スルノハ人間ソノモノダト思イマスカラネ。
-今のコロナ禍もそうですが、世の中で大きな出来事やうねりが起きたときに、音楽や、文化、芸術っていうのは何かっていうのをすごく思いますね。
ソウデスネ。触発サレルコトモ多々アリマスシ。今マデ無関心ダッタモノヲ、焚キツケル材料ニモナルト思ウンデスケド。デモコレヲ逆ニ利用シテシマッテイル人モイルカラ、ソレハ悲シイナト。ソレコソ、サッキノ話デ、(ソノ曲ノ真髄ハ)ソウイウコトジャナインダケドナ、ッテイウ。ソウイウコトハ世界中デ多々アルンデスヨネ。ダカラコソサッキノ言イ方ダト、コウイウトキニ音楽ノメッセージガ絶対ニ主役ニナッチャイケナイト思ウンデス。テーマノヒトツトシテ、ヒントニナルノハイインデスケド。アトハ人様デスヨ、人間ガドウニカシナイトイケナイ。
-では改めて、こうしてベスト・アルバムがリリースとなるなど、アニバーサリー・イヤーということでいろんな仕掛けを準備していると思うのですが、ここからのバンドの動きというのはどう考えていますか。
我々ガ当初思イ描イテイタ仕掛ケトイウノハ、今ハデキテイナイ状況デモアルンデスケドモ。タダアリガタイコトニ音源ソノモノハ発表デキマシタシ、ミナサマノ耳ニ届クト思イマスノデ。今、自分タチガデキ得ルコト──デキ得ルコトダケジャナクテ、ソレコソ今ダカラデキルコトヲ改メテ、音楽業界全体ヲ含メテ考エテイキタイナ、トイウノハアリマスネ。ライヴハウスナンカハ営業デキテイナイワケデスカラ。昔ミタイニ、ライヴヲヤリタイ、ッテミンナ思ッテマスシ、自分モ思ッテイマスケド、ソレガデキナイトナッタトキニ、何カ違ウ形デ、ソレデモ持続デキル形デヤッテイカナイトイケナイ。ソレデ、落チ着イタラマタミンナデ集マッテヤロウヨトイウネ。コレハ別ニ脳内オ花畑ナコトヲ言ッテルワケジャナイノデ(笑)。本当ニ考エナキャイケナイコトダシ、ソウアルベキダナト。今ハ自分タチノバンドダケジャナクテ、バンド・シーン、音楽業界全体デ考エルベキナノカナト思イマス。
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