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INTERVIEW

Japanese

阿部真央

2019年01月号掲載

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-ニュー・シングル(『変わりたい唄』)収録曲3曲とも入れたのはすごいですね。

(笑)そう。「なんにもない今から」は絶対入れたいと思ってて。自ずとその前のふたつはリードと配信シングルだったんで、じゃあ入れればいいんじゃない? みたいな。

-やはり2018年、もうちょっと踏み込んでいくぞ、景色が開けたぞというところを入れておこうと?

そうです、まさに。ここは結構、自分のエゴかなと思いますね。流れで聴いてきてここにくるっていう。そういう感じが自分の中ですごく自然でした。「変わりたい唄」とか去年出したシングル収録の3曲は言ってもらったように、自分の中でパーって開けた感じがして、まだまだこれから気負いすぎてはいないけど"気合は入っている"っていうのが滲み出てる楽曲たちじゃないですか。そういう曲たちにたどり着けたということが、一番満足として根底にあるから。初期の曲はライヴでいっぱいやってるので、聴いたときに抵抗がない楽曲でもあるんですけど、それを除いて自分で聴いてみても非常に自然ですね。

-では改めて選曲してみて"この曲、こんないい曲だったんだ"っていう感慨は?

う~ん、そうですね......でも「いつの日も」って曲はマスタリングのとき聴いてて、"あぁ、いい曲だな"と思いました。これまでもライヴでいっぱいやってきたのに、この曲がこの音源を通して好かれる理由がわかる気がするっていうか。だから非常に客観的ですよね。他人事みたいな。"すごいいい曲"だなって。

-自分でそう思えることって幸せじゃないですか。

幸せですね。ケチつける前に曲のパワーみたいな。だから自分で作って歌ってるんだけど、曲自体がもうあって、自分を通して出てきただけみたいな感覚なんですよ。だからそれが、その力みたいなものをまざまざと感じたというか。

-意外なところでは『19歳の唄』のカップリングの「morning」がすごいいいなぁと。

嬉しい。これライヴの方がもっといいですよ(笑)。来てください。


歌が歌いたくて曲を書いたらデビューできた。今も曲は作るというより自分を通して出てきたものっていう感覚です


-10年サバイブしてきたってすごいことですよ。

そうですよね。続かないと思ってたから。ずっと言ってます。どっかで契約切れると思ってたから(笑)。もともと曲を書きたくて音楽始めた人間じゃなくて。歌が歌いたくて、棚ぼた的に曲を書いたらデビューできたってタイプだったので、これからも曲が出てくる確証はないっていうか。だからハナから自分のシンガー・ソングライティング力みたいなところに期待はしてないんですよね、ずーっと。だから曲があって、私を通じて出てきただけっていう感覚はすごく強い。

-シンガー・ソングライティングを続けていけるようにする努力は前よりしてますか?

そうですね。私の場合、ストレスを溜めないことが一番曲作りに直結してて、曲作りを止めない要因だっていうことはわかったので、そのために必死になっていた時期もありましたけど、今は意見をちゃんと筋を通して言うとか、そういうスキルを身につけて自分を守っている感じはありますね。

-これからはどんどんアウトプットしましょうよ(笑)。

毒素もね(笑)。これまでやってこれたんで、これからもやるんだと思います。