Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

3SET-BOB

2018年12月号掲載

いいね!

Member:YUSUKE(Vo/Gt) KAI(Ba/Vo) RUKA(Dr/Vo)

Interviewer:荒金 良介

-歌詞には心の奥底にあるメラメラした気持ちが出てますね。

YUSUKA:まさか自分でも"一発喰らわす!"と書くとは思わなかったです。

RUKA:サビとかもすごいもんね。小学生の悪口みたいな言葉を使ってるし、そういうのも初めてですから。

YUSUKE:"バカ アホ どじ まぬけ 言われたって 気にしないよ"っていう歌詞とかも、今までならその言葉が浮かんでも違う言葉に変換してましたね。ライヴでもすでにやってるんですけど、マジで"喰らわせよう!"という気持ちでやってます。

-"バカ アホ どじ まぬけ"の歌詞はなんの躊躇もなく書けました?

YUSUKE:いや、躊躇はあったんですけど(笑)、それ以上のキラー・フレーズが浮かばなくて。実際の心の中で思っていることだし、この曲はなるべく難しい言葉を使わないようにしました。自分が歌詞を書くときに"この漢字、なんだっけ?"とならないように作ったんです。スラーッと書ける言葉を使おうと。

-辞書で調べた言葉じゃなく、素直に出てきた言葉を書き記そうとしたんですね。曲の最後を"え?"という歌詞で締めくくりますが、これはどういう意図があるのですか?

YUSUKE:"俺らヤベェだろ!"って言うだけじゃ、僕ら3人はリアルじゃなくて。"ワーッ! とやってしまったけど、大丈夫?"みたいな。

RUKA:ちょっと冷静になっちゃって。

YUSUKE:"勢いでやってしまったけど、あっ、言っちゃった!"みたいな気持ちをそこで表現してます(笑)。

-そこも含めてサンボブらしい表現だなと思いました。強気と弱気の両方を見せる、その"UNBALANCER"感がリアルだなと。今作のリード曲というとどれになるんですか?

YUSUKE:「LIT!」は先行で夏に配信して、今年の夏に自分たちのイベント"BOBLAND"を始めたんですけど、そのイベントに合う曲を作ったんですよ。アルバム的には「I MY ME」もリードと言える曲ですね。それともうひとつバラード的な位置づけで「それでもまだ」も作りました。

-「LIT!」はすごくいい曲で、今作の中でも飛び抜けてポップな曲調ですね。

YUSUKE:そっちに振りきった感じですね。それも僕らのリアルだし、こういう雰囲気のライヴになればいいなと思って作りました。

-歌詞の内容もライヴハウスのことを描いてますからね。

YUSUKE:それも結局自分のために作ったような曲なんですよ。バイトが終わって、ライヴハウスで飲んだ1杯目のビールがめちゃくちゃうまくて。これはライヴに行く側の気持ちを書きました。初めて掛け合いもしてますからね。

-「LIT!」ではメンバー3人でラップしてませんか?

YUSUKE:そうですね。

RUKA:ラップは難しかったです。普通に歌うのと違うし、発音の仕方も難しくて。

YUSUKE:しかもこの曲は誰がひとりでも崩れたら続かなくなるんですよ。だから、かなり練習しました。俺がひとりでやったらできるなのになって何回も思いましたね。

-はははは(笑)。

YUSUKE:ただ、それをふたりにやってもらうことに意味があると思ったので。

-昔懐かしいミクスチャー・ロックの匂いもしました。

YUSUKE:2000年代ぐらいのミクスチャーが好きなので、バンドというよりKICK THE CAN CREWとかそのへんをバンドでやったらどうなるかなって。でも雰囲気はCHOKE SLEEPER、POSSIBILITYとか神奈川っぽいノリもあるなと思います。ORANGE RANGEっぽいとかも言われるんですけど......遊び要素のある曲ができましたね。間奏で語りも入れてるんですけど、それもその世代のバンドたちがやっていたことだから。