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INTERVIEW

Japanese

ネクライトーキー

2018年12月号掲載

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Member:もっさ(Vo/Gt) 朝日(Gt)

Interviewer:石角 友香

-逆に強みですよね。ネクライトーキーはそれまで動画を配信してきた曲のイメージが強いと思うけど、それ以外の幅があるというか。めっちゃ名曲製造バンドですよね(笑)。キャッチーでもあるけど、曲の良さの理由がちゃんとあると思うんです。

朝日:できるだけ好き勝手やろうと思って。これだけ好き勝手やったら、今後何やっても"ネクライトーキー変わったな"って言われない気が(笑)。

-一番やりたい放題やった曲はどれですか?

もっさ:......「めっちゃかわいいうた」?

朝日:「めっちゃかわいいうた」とか「許せ!服部」とか。

-「めっちゃかわいいうた」のもっささんのフロウが器用ですよね。

朝日:そうですよね。俺も作ったものの"歌えるかな?"とは思ったんですけど、結局俺が作ったとおりに歌ってないんですよね。勝手に自分の歌いやすいように変えて、それがめっちゃいいんですよ。やっぱり本人が"歌える"っていう感覚で歌うのが一番ハマるんで。

-朝日さんの恨みつらみが含まれた歌詞をまっすぐな声で歌うっていうのが良くて、余計に刺さるという(笑)。

朝日:気楽に聴いてて"あ、いいな"と思ったら急にナイフが現れるような(笑)。

-「オシャレ大作戦」の歌詞も怖いじゃないですか。

朝日:"二十五を過ぎたら死ぬしかない"――なんちゅう歌詞やと。

-"27クラブ"(※有名ミュージシャンの中には27歳で他界した人が多いというジンクス)に入るにはスターになってなきゃいけなかったんだけど、っていう。

朝日:俺もう愚か者のクラブ(=27クラブ)に入れなくなっちゃったから。

-この歌詞を歌ってて、もっささんはどういう気分なんですか?

もっさ:私はこれが25歳を過ぎた人と過ぎてない人両方に刺さると思ってるというか。私は過ぎてない方ですけど、"二十五"を目の前にして、決断のときというか、もしかして何かを諦める歳かもしれないし、焦りみたいなのが25歳手前の人にはあるし。ま、過ぎてしまった側にはいろいろあるんだろうなと。

-リード曲の「こんがらがった!」はちょっと前の邦楽ロックのトレンドを感じます。

朝日:たしかに。でもサビ終わりでTHE BLUE HEARTSの曲名を思い切り叫んでる(笑)。なんか最近THE BLUE HEARTSをめっちゃ聴いてて。「皆殺しのメロディ」が好きなんですよね。

-ネクライトーキーの曲はどれもスキル高いです。

朝日:いやー、難しいです(笑)。でもやっぱり、もっさの声のキャッチーさがいいなと。単純に高い声って音域的に抜けやすいんで、聴いてる人も耳で追いやすい。歌詞もメロディも追いやすいっていうのが、このバンドのすごく強いところだと思います。