Japanese
THE BOY MEETS GIRLS
2018年08月号掲載
Member:高島 大輔(Vo/Gt/Key) 中野 翔平(Gt) DOMESTICKS(Ba/Syn) かつくん(Dr)
Interviewer:秦 理絵
-「ミラーボール」は、昔からライヴでもやってるイノセントなギター・ロックですけど。『OTONARI BENTO BOX』(2016年リリースの3rdミニ・アルバム)で初めて取材のとき(※2016年7月号掲載)にも、"一番自分たちらしい曲は「ミラーボール」"って言ってましたよね。流通もしてないのに(笑)。
高島:そう、そのときも同じ質問をされてね。
-今回、アルバムに入れようと思ったのはなぜですか?
高島:「ミラーボール」は、まだ全国でライヴをしてないときに会場限定で100枚しか出してない曲(2013年リリースの1stシングル表題曲)で。そのあと、ROCKIN'ON JAPANのオーディション"RO69JACK2014"で入賞したときに、そのコンピ盤(2015年リリースの『JACKMAN RECORDS COMPILATION ALBUM Vol.11 -青盤- 「RO69JACK2014」』)には入れたんですけど、いろいろ権利の関係で自分たちの作品には入れられなくて。でもその権利が戻ってくるっていうことが、ちょうどアルバムを作るタイミングでわかったんです。で、僕らにとっても大事な曲だし、ライヴではお客さんも歌ってくれる曲なので、入れようっていうことでしたね。自分たちを立ち返らせてくれる大事な曲なので。
-というのは?
高島:普通の恋愛の曲なんですけど。今は潰れちゃった、名古屋のサンセットストリップっていうライヴハウスのイメージなんです。女の子と勝手にライヴハウスに入って遊んじゃおうよっていう。僕がその女の子のことを好きっていう気持ちを、ミラーボールの光に例えて書いた曲ですね。"好き"ってストレートに書いたのは初めてでした。
-曲は録り直してるんですか?
かつくん:そうです。でも最初は録り直すか、録り直さないかも話し合って。
中野:録り直したらダメになる説もあるから。
高島:自分がリスナーとして聴いてると、やっぱり録り直した盤より、最初のやつがいい。だから、それを越えなきゃいけないっていうプレッシャーは若干ありましたね。
かつくん:録り直したけど、全然アレンジは変えてないよね。
高島:スキルだけが上がってるんです。
-アルバムには、かつくんが作詞作曲をした「Fun! Fun! FANFARE!」も収録されています。これは初めての試みですか?
かつくん:昔、一番最初のアルバム(2013年リリースの1stミニ・アルバム『坂巻通り』)でも作らせてもらったんですけど、それ以来ですね。フル・アルバムを作るタイミングであったら面白いよねって。
高島:メンバーが作る曲がね。
-普段から曲を作り溜めてたんですか?
かつくん:いやいや、言われてから書きました。
高島:でも時々、歌詞だけLINEで送ってくるんですよ。
-歌詞だけ?
高島:"どういうこと?"って思うんですけど。
かつくん:自分で曲を作ろうと思うんですけど、結局できないから、諦めて歌詞だけ送るっていう(笑)。でも、フル・アルバムを作るならやってみようと思って。僕が考えた歌詞とメロディに、大ちゃんがコードを、みんなが演奏をつけてくれたんです。
中野:最初、スタジオでドラム叩きながら、ラララで歌っててさ。
高島:その微かな声を聴きながら、俺がコードをつけて。
DOMESTICKS:歌に対してリアルタイムで演奏をつけていくんだけど、Bメロとかは、流れでコードの方が先につくっていう。
かつくん:Bメロは何かに似てなかった?
高島:あ、「はじめてのチュウ」。
中野:これハイスタ(Hi-STANDARD)だよって思いながら作ってた。
一同:あはははは!
-ハイスタがカバー(※「はじめてのチュウ」の歌詞を英訳したものを「My First Kiss」としてリリース)してますもんね(笑)。歌詞はスムーズに書けましたか?
かつくん:歌詞に関しては、Twitterとかで、恋愛で病んでる人がいて、腹が立っちゃったんですよ。もっと楽しんで好きになりなさいよみたいなことを考えてて。
-ボーイミーツって、もともと男の子と女の子が出会ったときのときめきを音楽にしたいっていうバンドだから、その原点も意識して書いたのかなと思いましたけど、いかがですか?
かつくん:あぁ、言われてみると。そこは自然に考えてたかもしれないです。
高島:これが曲作りの本来の正しい姿かもしれないですよね。俺はいろいろズレちゃうけど、かつくんは、ちゃんとバンドのイメージを受け取ってかたちにしてるから。
-ちなみに、かつくん以外のメンバーも曲を作れるんですか?
DOMESTICKS:たまに俺も音源を送るけど......。
高島:みんな、めっちゃ送りつけてくる(笑)。
DOMESTICKS:とりあえず大ちゃんに曲を送ることで、刺激になったらいいなって思うんですよ。"ベースが作るメロディを生かすと、リズムがしっかりした曲ができるんだ"みたいなことを言ってくれたことがあって。
高島:うん。勉強になってる。いつか、みんなの曲ができるのも楽しみですね。
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