Japanese
"CONNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL 2018"座談会
I Don't Like Mondays.:悠(Vo) 兆志(Gt) 謙二(Ba) 秋気(Dr)
Newspeak:Rei(Vo/Key) Ryoya(Gt) Yohey(Ba) Steven(Dr)
インタビュアー:TAISHI IWAMI Photo by 上溝恭香
-そのベクトルで、極端に言えば"ネクストONE DIRECTION"って書かれた日には......。まぁ、そこまで本質とはかけ離れたものではないにせよ、そんなふうに書くか書かないか、いろんなタイプの書き手がいるんですよ。本当にそう捉えちゃった人、わかってるけどあえてフックとして書く人、そういう書き方は絶対にしない人。
Yohey:"和製THE KILLERS"とかね。言ってる人の意図はなんとなくわかりますよ。
秋気:Newspeakは最初からそういう音楽をやろうと思っていたんですか?
Rei:音楽的なテーマについて話したことはないですね。イメージについてはよく話します。"大きな会場で演奏している景色を思い浮かべて"とか。
Yohey:そうだね。音楽のジャンル的な話はほとんどしない。
Rei:I Don't Like Mondays.はどうですか?
悠:初めはメロディやリフを誰かが持ってきてそれを広げるとか、スタジオに入ってセッションするとか、そういうやり方だったんですけど......。それぞれの個性が強すぎて、どの曲も誰かが納得できないからどれも出せない期間があって。今は、最初に"こういう曲作ろう"って、コード感やテンポまで話し合ってから、4人で一緒に作曲するようにしてるんです。メロディも4人で作ります。
Ryoya:それ、すごいですね。
謙二:バースひとつずつみんな鼻歌で歌って、それを組み合わせて完成させていく。延々と繰り返してやっとできる曲もあります。
悠:海外だと、メロディも歌詞も何人かで作るのは珍しいことじゃなくて、Bruno MarsやMAROON 5もそう。
秋気:好きになったバンドの曲を調べてみると、作家が書いてたりすることが多くて、そういうことを知ったんだよね。
-日本のバンド・カルチャーは、特に2000年代後半くらいから、ガラパゴス化して一定の方向に振り切ったエクストリームなサウンドが受け入れらやすい傾向が強まりました。それはそれで、あって然るべき存在だとは思うんですけど、グローバルとのバランスが悪い。判断基準が世界にあると逆に窮屈みたいな。
悠:だから初めは苦戦しました。でも、そういうある種固まったコミュニティにある壁がなくなっていったらいいなと思って始めたことだったので。今は"ライヴハウスに初めて来ました"とか、"バンドを観るのは初めてだったんですけど、楽しかった"って声を掛けてくれるお客さんも多いんです。自分もライヴハウスだけじゃなく、クラブにも遊びに行く、というかむしろそっちの方が多いし、そういう層や普段はあまり遊びに出ない人たちにもアプローチできてる感触を最近は特に持てているんで、続けていて良かったと思います。
Rei:いいですね。海外のライヴハウスに行くと、いろんな人がいるんですよね。日本で言うパリピみたいな人もオタクみたいな人も、おじいちゃんもいる。東京って、みんな好きで遊んでるからそれでいいと言えばいいんですけど、ジャンルごとにライヴハウスに来る人のカラーが偏っていて、そうじゃない人はそこに敷居みたいなのを感じてる節があるのは、もったいないとも思ってるんです。だから、そういう話が聞けて嬉しいです。
-ということは、"ポップであること"も意識していますか?
悠:はい。いろんな場所に積極的に遊びに行って、"こういうところでも流れる音楽がいいな"って思う感覚は大切にしてます。
Rei:おっしゃたような意味合いでのエクストリームな音楽が溢れすぎていたとしても、それに惑わされずに、ちゃんと真ん中にあるものを捉えたいとは思っています。
-では、とことんインディペンデントであることを追求した音楽についてはどうでしょう?
Yohey:ポップがどうとか考えずに、自分たちが特化してる方向に振り切った音楽ってすごくカッコいい。でも、Newspeakでそれをやると、みんなバラバラで、ただまとまらないだけになっちゃうんです。だから、このメンバーでやることはポップでありたいねって、そういう話はよくします。あとは単純に、みんなからカッコいいと思われたいですし(笑)。
兆志:同じですね。ポップじゃないとだめだって、このバンドでは思ってるんで。そういうバンドが少ないからこそ、近い考えを持ったアーティストたちとブームを作りたくて、いつかフェスとか一緒にやれたらなって、Newspeakの音楽を聴いて感じてたんです。
Rei:ありがとうございます。ぜひ!
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