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INTERVIEW

Japanese

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS

2018年02月号掲載

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Member:浅井 健一(Vo/Gt)

Interviewer:石角 友香

-アルバムの中で早くにできていた曲といえばどのあたりですか?

「Beautiful Death」は一番終わりのへんでできたね。「Ginger Shaker」は3~4年前から原曲はあったんだけど、レコーディングは(2017年)8月だったね。

-まだ今のメンバーとも出会ってないころからあったと。で、この3人だと落としどころが見つかった?

これは構成だとか全部完璧に作り込んどって、"あぁ、まぁこのふたりだったら確実にかっこ良くなるかな"って。ふたりともしっかりしとるんで。自分で打ち込みで(音を)作ってみたんだけど、なんかやっぱ寂しいんだわね。

-今のメンバーになって演奏やアレンジに落とし込めた曲ってことですよね、どの曲も。

うん。演奏力が高いから。そう、このふたりは演奏力すごく高くて、だからその......演奏力が高い(笑)。

-(笑)演奏力の高さも様々じゃないですか。

俺好みの激しくて......かっこいい激しさを持ってる。

-浅井さんが立派だなと思うのは若い世代や子供たちに向けての歌詞というか発信がずっとされてるところで。明快になってきたと思うんです。「Beautiful Death」の"染まらないで"、"この社会に"という歌詞とか。

あぁ、でもそれ10代に言ってもわからんでね。それはやっぱ俺ぐらいの歳の人しかわからないじゃない? わかってほしいけどね。それぐらい鋭い10代の子供たちとか結構出てきてるのかもね。全然気にしてないな。興味ないな。自分の子供は10代だけど。

-興味がないっていうのは?

もちろん聴いてほしいよ? 10代以前の子供から大人まで全員にもちろん聴いてほしいけど、その10代の子たちが今何を欲してるとか、どんな音楽を聴きたがってるだとか、それ調べたらだめだと思うんだよね、自分は。ウケ狙いで音楽を"じゃあ、こういう音楽作ったらウケるんじゃないのか"とか、それもう最悪じゃん? だからそういうことを調べようとは思わない、よ?

-でも未来を生きていく人たちに対しては?

それは聴いてほしいよ、自分の音楽をね。今回もそうだし、今まで作ってきた音楽も。

-ただ、この歌詞の意味は歳を重ねた方がわかると?

歳を重ねた方がわかるんじゃないかな? でも10代でもわかる人はいると思うしさ。そこらへんはわかんないけど、いいこと言ってると思うから、たくさんの人に聴いてもらいたいっていう想いがある。

-でも励ましてるんじゃなくて、音楽っていう情景のなかだからこそ聴こえるというか。

励ましソングだらけだもんな、世の中(笑)。だからペラペラにしか思えないんだよね。

-演奏のソリッドさも相まってまっすぐ飛び込んでくる曲が多い印象です。このエネルギーというか、ここにずっとい続けられるのってなぜなんだろう? と思うんですけど。

みんな変わるのかな? そういうのって。でも、一生懸命自分の想いを音楽にするっていう、それでしかないと思うけどね。自分の感覚をすっげぇいい音にして曲にして、それを発表するっていうことでしかないよね、ミュージシャンとしては。

-でも20代のころとは違う激しさやソリッドさがあるんじゃないのかなと。

たぶん、根本的に人間は変わってないのかもしれんけど、なんかいろいろ気づくことがあるじゃん? 長年生きるとさ(笑)。昔の曲聴いて、"これ、こうしときゃ良かったな"とか、"この曲長すぎるな"とか、いろんな気づくことがあるもんだで、それはどんどん自分が取り入れるというか、成長していかないとね。それはすごい大事だわ。