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INTERVIEW

Japanese

winnie

2017年07月号掲載

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Member:okuji(Gt/Vo) iori(Vo/Gt)

Interviewer:高橋 美穂

-ポップなところとヘヴィなところのハイブリッド感が、今となってはwinnieらしいですけどね。ioriさんはメタルに免疫というか、親しんでいたことはあったんですか?

iori:どうなんですかね。私、高校生のときに学校が終わってから音楽を聴きに遊びに行っていたんですけど。そこでギター・ポップ、ニュー・ウェーヴとかが流れていて、そこにメタルやコア系も交じっていたから、聴いたことないわけではなかったし、カッコいいものだっていう免疫はあったんです(笑)。あとからwinnieの機材車で聴いて、"これ知ってる!"ってなることもあったし。

okuji:家のそばに駐車場があるので、機材車は俺が管理しているんです。だから、俺のiPodに入ってる曲を聴くことになるんですよね。そうなると、メタルしか流れない(笑)。それってデカくて。jinさん(Dr)ですら、バンドに入ったときは弱いドラムだったよね(笑)。っていうか、パワフルだけどシンプルだった。それが徐々にツーバスになっていって、現在進行形で変わってるよね。最近特に、"やりすぎじゃねぇの!?"っていうくらい。

-最初のゆるさは決め事だったんですか?

okuji:わりとそういう感じでしたね。だから、最初は全然面白かったんですよ。でも、やればやるほど癖がひどくなるというか。それで面白くなくなっちゃって。

-結果的にそれが個性になりましたよね。他にこういうバンド、いないじゃないですか。

okuji:いないと思うんですけどね(笑)。

-ベスト盤の収録曲は、どうやって決めたんですか?

okuji:特に迷うことなく、捻りなしで。

iori:まったくなし。ライヴでよくやっている曲を選びました。

-新録した曲も4曲ありますよね。

okuji:一応、jinさんが叩いてない曲を新録しようってことになったんですけど、結果的に2ndアルバム『The Darkest Eternal Lights』(2008年リリース)の曲は、演奏とかミックス、マスタリングも含めてオリジナルを超えられないだろうってなって。だから、jinさんは叩いてないけど、録り直さないでおこうと。1stアルバム『first class speed of light』と3rdアルバム『Headquarter』(2009年リリース)の曲だけ録り直しました。

iori:2ndは、あれ以上にはならないよね。

okuji:特別感はあるよね。

-特に思い出がある曲ってどれですか?

okuji:やっぱ面白いのは「boys & girls」(Track.6)ですよ。『Dye Myself Black』(2009年リリースの4thフル・アルバム)を作ってて、10曲くらい溜まったところで、車の中で鈴木さん(レーベル社長)に「boys & girls」を聴かせたんです。"すごい、絶対間違いないやつできた!"って、自信満々で。そうしたら鈴木さんの反応がかなり悪くて、"普通だけど?"みたいな(笑)。俺は、なんなんだよ! ってなって、ふてくされながら「winner」(Track.15)を作って、それがリードになったんです。だから、鈴木さんが「boys & girls」に対して"いいね!"って言ってたら、「winner」は作ってないんです。

iori:結果、良かったのかな(笑)。

okuji:そういうやり方で曲を書かせたのかな、と(笑)。

-(笑)結果的に、「boys & girls」は人気曲になりましたよね。

okuji:すげぇいいんですよー! 一番人気があるんじゃないかな。

-他にはどうですか?

okuji:全部思い出がありますけど、やっぱり「suck my brain」はデカいですね。

iori:私もそう。

okuji:革命的だったもんね。もちろん「ruby tube tail」(Track.2)もデカいんですけど。

-「ruby tube tail」ができたのは、結成と同時期くらいですか?

okuji:いや、先に曲ができていたんです。できちゃったけど、どうしよう? ってioriに持ち掛けて。

iori:歌詞をすぐに書いて、じゃあやろうかと。

-バンドの存在より曲が先にあったんですね!

okuji:ioriがソロでやってたから、俺も1曲提供したりしていて。「ruby tube tail」も、(ioriのソロの)CDに入れてよ、みたいな感じから、じゃあバンドでやろうかってなったんです。ioriのソロのバック・バンドでも、サイド・プロジェクトでも何でもいいから、って。それが最初のwinnieだったんですよね。